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鉄道解説系記事まとめ-ガサキ鉄道

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僕がこれまでに投稿した鉄道について解説する記事を全て集めたマガジンです。
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記事一覧

首都圏幹線路線設備まとめ⑤ 総武本線

首都圏幹線路線設備まとめ⑤ 総武本線

 本シリーズは特別料金不要の列車のみを対象に首都圏の幹線鉄道路線の設備をまとめるものである。具体的には、大都市近郊区間、都心からの直通列車がある区間、ホーム有効長、電車特定区間、複々線区間、種別、貨客分離区間、路線記号導入区間、発車メロディー導入区間、ATOS導入区間、並行する通勤新線の11項目についてまとめる。
※本項では便宜上、走行区間にかかわらず通勤型車両を用いる系統を中距離電車(中電)、通

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首都圏幹線路線設備まとめ④ 常磐線

首都圏幹線路線設備まとめ④ 常磐線

 本シリーズは特別料金不要の列車のみを対象に首都圏の幹線鉄道路線の設備をまとめるものである。具体的には、大都市近郊区間、都心からの直通列車がある区間、ホーム有効長、電車特定区間、複々線区間、種別、貨客分離区間、路線記号導入区間、発車メロディー導入区間、ATOS導入区間、並行する通勤新線の11項目についてまとめる。
※本項では便宜上、走行区間にかかわらず通勤型車両を用いる系統を中距離電車(中電)、通

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JR北海道の名技術第3回 TOTと貨物新幹線

JR北海道の名技術第3回 TOTと貨物新幹線

 JR北海道は、近年JRグループの中でも特に経営難となっており、観光列車縮小や駅の一斉廃止、路線のバス転換の提案なども行われています。
 そんな同社はつい最近まで全国屈指の技術を持っていました。このシリーズではそんな消えたJR北海道の素晴らしい技術と今もある素晴らしい技術を解説します。

開発経緯 青函トンネルは北海道と本州を結ぶ唯一の連絡通路です。鉄道専用として国鉄時代に作られました。当初は在来

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副都心線開業15周年記念 5社直は何故誕生したのか

副都心線開業15周年記念 5社直は何故誕生したのか

 本日(2023/6/14)は東京メトロ副都心線の開業15周年です。副都心線は東京で13番目に開業し、現状最も新しい地下鉄です。
 そんな副都心線では「5社直」と呼ばれる広大な直通ネットワークがあります。そこで本日は5社直が何故誕生したのか、その理由を考察します。   

5社直とは? 5社直は以下の5社10路線による直通運転のことを指します。

東武東上線

西武有楽町線•池袋線•狭山線

東京

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首都圏幹線路線設備まとめ③ 高崎線

首都圏幹線路線設備まとめ③ 高崎線

 本シリーズは特別料金不要の列車のみを対象に首都圏の幹線鉄道路線の設備をまとめるものである。具体的には、大都市近郊区間、都心からの直通列車がある区間、ホーム有効長、電車特定区間、複々線区間、種別、貨客分離区間、路線記号導入区間、発車メロディー導入区間、ATOS導入区間、並行する通勤新線の11項目についてまとめる。
※本項では便宜上、走行区間にかかわらず通勤型車両を用いる系統を中距離電車(中電)、通

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首都圏幹線路線設備まとめ② 東北本線

首都圏幹線路線設備まとめ② 東北本線

 本シリーズは特別料金不要の列車のみを対象に首都圏の幹線鉄道路線の設備をまとめるものである。具体的には、大都市近郊区間、都心からの直通列車がある区間、ホーム有効長、電車特定区間、複々線区間、種別、貨客分離区間、路線記号導入区間、発車メロディー導入区間、ATOS導入区間、並行する通勤新線の11項目についてまとめる。
※本項では便宜上、走行区間にかかわらず通勤型車両を用いる系統を中距離電車(中電)、通

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首都圏幹線路線設備まとめ① 東海道本線

首都圏幹線路線設備まとめ① 東海道本線

 本シリーズは特別料金不要の列車のみを対象に首都圏の幹線鉄道路線の設備をまとめるものである。具体的には、大都市近郊区間、都心からの直通列車がある区間、ホーム有効長、電車特定区間、複々線区間、種別、貨客分離区間、路線記号導入区間、ATOS(東京圏輸送管理システム)導入区間、発車メロディー導入区間、並行する通勤新線の11項目についてまとめる。
※本項では便宜上、走行区間にかかわらず通勤型車両を用いる系

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鉄道車両のロングシートのこれから

鉄道車両のロングシートのこれから

 通勤電車で採用されている座席のロングシート。かつてはただの長椅子であったが、現在は様々な工夫がされている。そこで今回は近年のロングシートの工夫とこれからのロングシートについて調べた。

ロングシートとは? 鉄道車両の座席は主に3種類が存在している。進行方向に向かって横向きに長椅子が伸びているのがロングシート、縦向きに配置されており向かい合わせに固定されているのがボックスシート、同じく縦向きで全座

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国鉄•JRの電車形式名の規則の分類表

国鉄•JRの電車形式名の規則の分類表

 国鉄•JRの電車の形式名は101系以降原則3桁の数字で表されます(JR四国は除く)。100の位と10の位が形式の種類を表し、1の位(原則奇数)がその形式の名前を表します。普通は1から数が上がるごとに新しい車両になります。
 さて、一般的に100の位が1〜3ならば直流、4〜6ならば交直流、7〜8ならば交流であることは知られています。しかし10の位はどうでしょうか。1が通勤型、2が近郊型、3が一般型

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路線図制作報告③-国鉄日光•鬼怒川•会津地区の未成線を復活させる

路線図制作報告③-国鉄日光•鬼怒川•会津地区の未成線を復活させる

 ブラウザ上で簡単に路線図が作れるサイト「空想路線図」にて、もしも廃線(廃止された鉄道)と未成線(過去実際に計画されたものの実現しなかった路線)が全て復活したらどうなるかという路線図を制作しました。今回扱うのは国鉄•JRの日光•鬼怒川•会津地区です。

(サムネイルはCanvaで製作)

高画質版(SVG形式)↓

地図リンク↓
https://chart.chi-zu.net/26750.htm

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新幹線開業により廃止される特急と残る特急の条件

新幹線開業により廃止される特急と残る特急の条件

 新幹線は都市間輸送の高速化のために建設され、現在は地方の地域振興の目的もある。そのため、新幹線が開業すると並行する特急は廃止され在来線は幹線としての役目を終えるのが原則だ。
 しかし、新幹線に並行する特急は全て廃止される訳ではなく様々な事情から残存する場合がある。
 そこで今回は過去の新幹線開業により廃止された特急や残存した特急にはどんな条件があるかを考え、また今後の新幹線開業(整備新幹線•基本

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日光•鬼怒川温泉•会津地域間輸送の課題

日光•鬼怒川温泉•会津地域間輸送の課題

 日光、鬼怒川温泉、会津の3地域はいずれも数々の観光地を持っている。これら3つの地域は東武鉄道•野岩鉄道•会津鉄道と3社によって1本の鉄路で繋がっている。1986年に野岩鉄道が開業して以降、東京〜日光•鬼怒川温泉•会津へ向かう特急列車が多数運行されると共に、連泊需要を見越してからこれら3つの地域を結ぶ列車も運行されてきた。
 しかし、その観光地間を結ぶ列車は2020年以降急激に減り、2022年ダイ

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路線図制作報告①-最強の戦前東京地下鉄計画

路線図制作報告①-最強の戦前東京地下鉄計画

 ブラウザ上で簡単に路線図が作れるサイト「空想路線図」にて、未成線(過去実際に計画されたものの実現しなかった路線)の路線図を制作しました。今回は東京の地下鉄です。この記事では記載した路線の詳しい情報もお届けします。

地図リンク↓
https://chart.chi-zu.net/18841.html

この地図の特徴 これは僕が初めてこのサイトで作った路線図です。その後いくつか路線図を作りました

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鬼怒川温泉駅の構造と番線

鬼怒川温泉駅の構造と番線

 東武鬼怒川線の途中駅である鬼怒川温泉駅。国内外から多くの観光客が集まり賑わう鬼怒川温泉の玄関口で多数の特急列車が当駅まで走る。しかしこの駅、番線ごとに明確に「〇〇方面」や「特急用ホーム」という決まりがない。つまりとてもカオスなのである。そんな同駅だが、列車ごとに「どんな場合にはこのホームを使う、そうでない時はこのホーム…」などと見ていくとかなり規則性があると分かる。今回は駅掲出の時刻表を元に列車

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