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北海道に住んでるやつに聞いた話。

(途中で映画レビューになります。)

俺の知り合いに北海道出身だったやつがいる。

そいつに半部冗談のつもりで聞いてみたことがある。

「熊っているの?」


するとそいつは平然と返してきた。

「熊いるよ。普通に人食うから・・・。」


熊といえばクマのプーさんだったり、バキの世界で噛ませ犬になったりとテキトーな扱いが増えているが、現実的に考えればわかるが奴らはあくまで捕食者である。

よくよく考えれば、当たり前のことだが連中は肉を食って生きている。

そりゃ人だって食うわなという話だが、そいつの目はかなり真剣だった。

普段冗談ばっかりいってるやつが何あんなに真剣になってんだ・・・とおもっていたが、そいつの真剣な目に俺は沈黙せざる終えなかった。

そいつは話をつづけた。

「今でも山岳地帯とか北の方だったら普通に熊けっこういるから・・・・あんまりバカにできないんだよね・・・。」

どうやら今でもやはり北海道には熊という存在は脅威であり続けているらしい。

そんな中、最近こんなニュースがあった。

ロシアの北極地域にある島をシロクマがほとんど占拠していたことがあったらしい。中には人間の住んでる施設にどうどうとクマが入り込んだことがあったそうだ。

これは確かに怖い・・・・。

済んでいる家や職場にいきなり3m近い巨体のクマが入り込んできたら何を思うだろうか・・・・よくマンガで格闘家が巨大な熊を素手で殺すことがあるがあんなものは偶像でしかない。

空手家や格闘家が熊を殴ってひるませたことが武勇伝になるが・・・・それはあくまで人間に馴れていない熊だからであったからだ。

人間に馴れている熊や味を覚えた熊であるならたとえそれが全盛期のヒョードルであろうとも吉田沙保里であろうともブロック・レスナーであろうとも殴り殺されるのがオチだろう。

さらに詳しい人間であれば、知っている三毛別羆事件なんかもあった。

これは確かに100年以上前の話であるが、今でも北海道の市街地から離れた地域では飢えておかしくなってしまったクマがうっかり出没するという可能性はなきしにもあらずだ。

なるほど、友人が怖がるのも無理はない。

クマは現実にいる脅威で変わりはないだろう。


そういえば北海道ではいわゆるマタギが少なくなっているという情報も聞いたことがある。ウルトラマンがいなくては怪獣退治はできない。

市街地から離れた山や田舎で今後もクマが猛威を振るうということはあるのではないだろうか?

さて、久しぶりに映画レビューといきたいのだが・・・・クマを題材にした映画だが、実はかなり少ない。

といっても、熊映画の傑作だが、実は海外にある。


1979年に制作された本作「プロフェシー/恐怖の予言」だが、のちにアクション映画の巨匠として名高い知名度を誇るジョン・フランケンハイマーが制作した公害により突然変異したクマの怪獣「カターディン」による恐怖を描いた怪獣映画である。

公害で凶悪化したクマだけではなく様々な珍獣が出てくるのも非常に楽しい、舞台は山岳地帯だがそこで怪獣による殺戮の限りが尽くされる・・・というシンプルなプロットが実に楽しいまさに娯楽映画の傑作だ。

そしてただの荒唐無稽な映画ではなく、背景に漂う「社会派」の臭い。そして熊怪獣の恐ろしすぎる見た目。

確かに本作はただの娯楽映画であるが、もしも産業廃棄物を山の中に放置している悪質業者がいれば・・・そこで熊がうっかり廃棄物を食ってしまえば・・・・こんな化け物になり人類に牙を向けてしまえば・・・・どうなるのだろうか?

北海道は日本で最も広大な土地を持った地方であるが、そこにはひょっとしたらこんなものがいるのかもしれない。

俺はこういったことがありえるのではないか・・・と思うからこそホラー映画をみてしまうのだ。

北海道ではこういう悪夢を見れる、という意味では北海道はやはりいい場所なのかもしれない。


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