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気づけばアナタの虜♡ ホヤってば

海のパイナップル、日本酒の恋人 ホヤ

地元東北、三陸の新鮮なホヤは絶品だと思うけど、なかなか万人に受け入れられにくい珍味だ。

気づけば酢の物などに入っていて、全体がもうホヤ風味、食べた後しばらくホヤ味が口に残る、子供には随分とハードルの高い食べ物だった。

なんでこんなもの大人は好きなんだろう、と思っていたのに。

大学生の時、ちょっと日本酒とか飲めるようになって、背伸びしてホヤも食べてみた。確かに、日本酒の旨味を増幅させる気がしたけど、やっぱりその個性的な風味は苦手かも、と思いつつ、無理をして美味しい美味しい言って飲み込んだ。


なのに、ね ぇ、今、どうしてこんなに好きなのかしら。


クセが強くて苦手だと思っていた人をいつのまにか好きになってしまったような、後戻り出来ない感じ。

強烈な個性をもつアーティストや俳優さんにどっぷりハマってしまうような。


この唯一無二の存在に虜になる人は多いらしく、ほやほや学会なるファンクラブまである。

調べてみると、栄養は豊富だし、その生態は謎のだし、なんてミステリアスで強烈なインパクト、凄いポテンシャルをお持ちなのかしら

近年、ホヤは原発事故などの風評被害の影響で、輸出量が減り、生産調整が必要だそう。さらには、漁師さんの人手不足も心配。


毎年楽しみにしてるから、いなくならないで。アナタのいない世界なんて、つまらないわ。会えるたびにそう思う。

ホヤの捌き方

①ホヤのツノを切る。(入水口と出水口)

②中を開いて、フンと肝を掃除する。

③適当に切って、刺身や三杯酢で!!




おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。