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発達障害あるある「25歳を過ぎると人生の差を実感する」

なぜ25歳を過ぎると人生の差を実感するのか

25歳以降の人生について

 25歳以降になると結婚や出産、昇進などの多くのライフイベントがある。実際に自分の周りでこうした出来事を経験した人は少なくない。
実際にデータに表れている。例えば、男性の結婚の中央値は28~29歳、最頻値は27歳だ。男性の平均年収は27歳で400万円を超える。( https://doda.jp/guide/heikin/age/ )したがって、20代後半は多くのライフイベントを経験し、成長する年代だ。

結婚の中央値、最頻値のグラフ

20代後半にこうしたライフイベントを経験できる理由

 健常者は20代後半にこうしたライフイベントは経験できる。理由としてはあらゆるスペックが高いからだ。恋愛においてはコミュニケーション能力、臨機応変さなどが、仕事では対人能力や課題解決力、創造力などの社会人基礎力が求められる。こうした能力は学力などの認知能力ではなく、非認知能力と呼ばれている。この能力は高いほど就職率や年収、マイホーム購入率が高くなるという。( https://www.kaonavi.jp/dictionary/hi_ninchi_noryoku/ )

ASDと非認知能力

 発達障害とりわけASDを持っている人は非認知能力が低い傾向にあり、健常者が体験するライフイベントを経験するのが困難だ。発達障害者の非認知能力が低い理由は2つある。1つ目は特性が直接作用して引き起こされるものだ。1つ目の具体例として以下のことが挙げられる。コミュニケーションが苦手なため、対人能力が低い。協調性運動障害が原因で、身だしなみが整えることができないなどがある。
 2つ目は特性の副次的な影響で、非認知能力を向上させる機会を失うことだ。2つ目の具体例として、コミュニケーションが苦手なため、いじめなどが原因で、人と関わる機会が減る事例がある。
こうしたことが原因で健常者と発達障害者には非認知能力で大きな差が開き、それは追いつくことができないほどになってしまう。それゆえ、人生の結果でも現れる。

20代後半に人生の答え合わせが始まる

 20代後半になると今までの人生の答え合わせが始まると言われている。SNSでは20代後半から人生の答え合わせが始まる旨の投稿が多くされている。こうした感想が投稿されるのは、非認知能力の差が如実に表れ、それを実感するためだ。おそらく、こうした感情を抱く発達障害当事者は少なくないと考えている。これは発達障害あるあるの一つであろう。

人生を立て直すには

若ければ、人生は軌道修正できる

 年収が上がらない、結婚できないなどの事柄は十数年後には大きな社会的地位の差となる。しかし、こうした将来を回避し、人生の立て直しを行うことは不可能ではない。若いと人生はやり直しがきくと言われることもある。近年では若い人が転職をすることがよくある。
 転職で環境を変え、自分に合った仕事に就くことで、数年後の年収アップにもつながる可能性もある。特に「仕事ができない」と言われている人は単に今の仕事が向いてないだけの人も一定数いるためだ。

転職で気を付けること

 発達障害者が年収を上げる、生涯賃金を上げるための転職で重要なことは3つある。1つ目は資格を取ることだ。既卒就活では資格が求められることがよくあるためだ。2つ目は自分に向いている職業に就くことだ。適性がなければ、年収が上がらなかったり、続かなかったりする。自分の向き不向きを模索するために転職を繰り返すジョブホッパーにならないように気を付けよう。最後に3つ目は年功序列の仕事に就くことだ。こうした職場は発達障害者の隠れ蓑になっている職場で、年齢と共に年収、地位が上がっていく。
 年収、生涯賃金、社会的地位が上がれば、自分に自信がつき、周囲から軽蔑されにくい。加えて、恋人ができる可能性も上がる。環境を変えることも視野に入れてみてはどうだろうか。かく言う私も環境を変えることを模索している。

これを見ている学生の読者へ

 もし、学生でこの記事を見ている方がいれば、自分に向いている仕事を見つけること、年功序列の仕事を選ぶことのいずれかないし両方を意識して就活に励んでほしい。また後日発達障害者の就活あるあるを書きます。

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