見出し画像

L-660 四頭立ての戦車レリーフ

石膏像サイズ: H.88×W.53×D.6cm(原作サイズ)
制作年代  : 紀元前410年
収蔵美術館 : アテネ・アクロポリス博物館
出土地・年 : アテネ近郊ファレロン(New Phaleron) 1903年

四頭立ての戦車に乗った英雄Echelosが、ニンフのBasileを誘拐し、それをヘルメス(泥棒・商業・旅などを司る)が先導し走り去ろうとする様を描いたレリーフです。アテネの南西にあるファレロンという港の、川の神ケフィソス(KephisosまたはCephissus 海の神ポントスとタラッサの子供)に捧げられた神殿跡から発掘されました。このレリーフは神殿に奉納された石版と推定され、発掘地に残る礎石部分には「Demogenesの息子であるKephisodotosによって奉納された」との記述が残されています。オリジナル作品は、上部に庇のような部分があり、裏面にも彫刻が施されています。裏面の図像にはケフィソスを含む三人の神々と三人のニンフが描かれています。

アテネ・アクロポリス博物館収蔵 「Hermes leading Echelos and Basile in a chariot」 紀元前410年 (写真はWikimedia commonsより)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?