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L-611 鹿狩りレリーフ

石膏像サイズ: H.37×W.33×D.3cm(原作サイズ)
制作年代  : 紀元前2~1世紀頃
収蔵美術館 : ドイツ・ドレスデン美術館
出土地・年 : 

紀元前2~1世紀頃の、ネオアッティカ様式のレリーフです。鹿を狩るヘラクレスの図像で、ヘラクレスの冒険譚として有名なミケーネ王エウリュステウスが与えた10の勤めのひとつ「ケリュネイアの鹿」の物語を表しています。

アカイア地方のケリュネイアの鹿は、女神アルテミスの聖獣で、黄金の角と聖堂の蹄を持っていました。すでに生け捕りにされた4頭はアルテミスの戦車を引いていましたが、もう1頭、女神でさえも捕えられないほど脚が速い牝鹿がおり、これを傷つけることなく捉えることがヘラクレス使命でした。ヘラクレスは一年間追い回した末に生け捕りにし、この鹿をアルテミスに捧げました。

古代ギリシャ黒像式陶器に描かれたヘラクレスの鹿狩り
(写真はWikimedia commonsより)


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