見出し画像

いま必要なのは、差別と熱中症を防ぐ事 ~COVID-19の状況をデータで見る~

まずこのデータを見てください。
新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性者数とPCR検査人数の推移です。

画像1

厚生労働省HPより(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html)

直近で陽性者が増えているのは、単に検査人数が増えたからです。状況が落ち着けば検査人数は増え、「判明する感染者数」は増えます。この2つのグラフを並べて見れば一目瞭然ですね。強く相関していることが分かります。
発症するまでに一週間の潜伏期間があるため、グラフから実際のピークは3月後半だったと推測されています。
そして、ピーク時の実際の感染者数はグラフの数十倍か、それ以上だったと考えられます。
この事実は6月に指摘され、緊急事態宣言や自粛が不要だった事が明らかとなりました。
そもそも、3月の時点で多くの方が過剰な対応だと指摘していました。
ちなみに、イタリアやイギリス、スウェーデンなどのヨーロッパ諸国も3月中旬~後半がピークでした。

死者が増えるのは発症者が増えてからになるので、グラフのように4月中旬頃にピークが来ました(厚労省HPは累計のグラフだったため、Wikipediaのデータを採用しました)。

無題

日本のCOVID-19死者数の推移(Wikipediaより:https://en.wikipedia.org/wiki/COVID-19_pandemic_in_Japan)

見るべきなのは感染者数ではない ~無症状者の検査は不要~

重要なのは、重症者数と死者数です。そして、1日2日ではなく、長期間の推移を見ることです。5月後半以降、死者数はほぼゼロになりました。

そのためか、マスコミは死者数や重症者数を扱うことを止め、感染者数にフォーカスするようになります。
毎日のように感染者数を報じることは、いたずらに不安を拡大させるだけです。
重症者と死者数がほぼゼロになり、余裕が出来れば検査数は増えます。すると、感染者数は増えます。つまり、ピーク時との比較は無意味なんです。
これまで流行したどの感染症もそうでした。
感染者数は重要ではありません。逐一追って報道する必要は皆無です。
そして現状、自粛も緊急事態宣言も必要ありません。前述の通り、感染者数増加は検査数の増加によるものだからです。

さらに、無症状者の検査は不要です。無症状と言うのはウイルスの増殖を抑え、ほぼ体内に無い状態です。それを感染したというのは常軌を逸しています。
PCR検査は遺伝子を増幅させる検査のため、ウイルスが皆無に等しい状態でも陽性になります。
他の感染症でも同じことをやれば、国民全員が何らかのウイルスや細菌に感染し、感染者数はとてつもないことになるでしょう。

いまやCOVID-19は、半数以上の国民に暴露し、ほとんどが無症状で終わっていると考えられています。しかもインフルエンザに準じるものだということが分かっています。
さらに、昨年同時期と比較し、死者数は増えていない事も判明しました

死者数の多くは基礎疾患を持つ高齢の方が殆どで、新型ウイルスが流行しなくても、今回と同等の死者数が出ていたと考えられます。

元の状態に戻し、一日も早く経済を上昇させる必要があります。

感染症の流行と差別

過去、新たな感染症が流行すると、必ず感染者や特定の職業に対する差別がおきています。
私達はそれを教訓とし、活かさなければなりません。
ところが、また同じ過ちを繰り返しています。
感染した人が悪いわけではありません。感染することが悪いなんて事は無いんです
特定の職業が意図的に感染を拡大させることもありません。
特に、自粛を要請されている飲食店は、どんな職業よりも昔から衛生面に気をつけています。自粛要請をしたり騒いでいる自治体やマスコミよりもよっぽど気を付けています。

逐一感染者数を報道し、有名人が感染したら大きく取り上げる報道は行き過ぎています。感染したスポーツ選手やチーム名が大々的に報じられる現状はあまりに異常です。たださえ収入が激減しているスポーツクラブを貶める行為は止めて欲しいですね。
そして、このような報道を繰り返すことで、感染=悪という認識が広まり、差別の原因となります。
自治体の休業要請や店名公表も差別を誘発します。
案の定、各地で感染者に対する差別が起きています。最悪の事態です。
マスコミや自治体、著名人は、自分たちの言動がどんなに結果になるのか、よく考えて欲しいです
思い込みや感情論ではなく、よく調べて論理的に考えるべきです。

政府や自治体のトップ、マスコミは、感染することは悪ではない、仕方の無いこと。
データと数値を示して、過度に恐れる必要はなく、元通りに生活しても良いことを周知すべきです。

僕の勤務先でも一時期、感染は悪だと言う認識が広まりかけました。
そして、体調不良で休んだ人が出た途端に大騒ぎになり、犯人探しをする人が現れました。僕は極度に恐れる必要は無いこと、感染したことは問題ではないことを主張し、加えて社長に事態の収拾を訴えました。
幸い、誰でも感染する可能性があり、感染することが悪い事ではないこと、さらに体調不良だからといって感染したとは限らないことを周知してもらい、勤務先は落ち着きを取り戻しました。

組織のトップに立つ人は差別を未然に防ぐべく動いて欲しいですね。

熱中症に注意

暑い夏がやってきました。
事態が落ち着いた今、気を付けるべきなのは熱中症です。
こんな暑い中マスクを着けるのは異常です。
発症者でなければ、もはやマスクを着ける必要はありません。
小さな子は熱くなった地面との距離が近く、熱中症のリスクが高いです。子供たちがマスクを着ける必要はありません。

熱中症は、症状が出始めて対処するのは良くありません。
症状が出ないよう、こまめに水分補給するのが鉄則です。
以下、過去記事「水の話」より引用します。

人の体の約60%は水です(成人の場合)。
水は体内の酸素や栄養の運搬、発汗による体温の調節、体内の浸透圧やpH調整(弱アルカリ性を保つ。人の体液はpH7.4)、老廃物の除去など、数えきれないほど多くの役割を担っています。
この重要な水を失うとどうなるのか?

①体の水分が2%失われるだけで、喉の渇きと食欲不振に襲われ、運動能力が低下します。体温調節機能も低下します
②3%失うと、更に強い喉の渇きに襲われ、頭がぼんやりしてきます。
③5%も失うと頭痛がし、情緒不安定になります。体に力が入らなくなり、眠気に襲われることもあります。
④10%となると、大変です。身体が痙攣し、循環不全に陥ります。意識を保つのも難しいでしょう。
⑤20%は危険どころではありません。命を失います。

2%以上の水分を失わないように心掛けるのが大切です。
電解質(塩分)の摂取も忘れないようにしましょう
熱中症は3%以上の水分を失っているときに出る症状。危険水域です。黄信号ではなく、赤信号です。

のどか乾く前に水分補給するのがベストです。症状が出てからでは遅いです。
特に都市部は局地的に暑くなっているため、十分注意して下さい。



読んでいただけるだけでも嬉しいです。もしご支援頂いた場合は、研究費に使わせて頂きます。