見出し画像

やる気の出し方 ~計画的行動理論について~


こんにちは。総合診療医のDIOです。(https://twitter.com/generection1)

今日は、やる気の出し方を計画的行動理論というものを用いて考えていきたいと思います。

(基本的にはこの一連のTweetの内容になります。)

画像4

画像5

さて、突然ですが、皆さんやる気が出ないとき、ありますよね?
え?ありませんか?
僕はあります!
良くあります!
頻繁にあります!

画像3

やる気があれば何でもできるって?
そういうわけではないですけど、やる気があれば何となく何か行動できそう…な気がしません?
やる気、起こしていきましょう(他人事)

画像4

やる気があれば行動できそう。
でもやる気でない。
やる気ってどうやったら出るの?
というところについて、ひとしきり「計画的行動理論」というものを用いて説明していきたいと思います。


画像5


Ajzen Iという人が1985年に提唱した「計画的行動理論」というものがあります。これが何と、いまだに運動行動理論の中では最も有用とする報告も複数個あったりします。
さて、ここでは、
1)行動することへの気持ち
2)周囲からの期待に対する気持ち
3)行動の難しさに対する気持ち
これらがやる気へ作用していて、これが結果として行動に結び付く、と言われています。
それではこれを個別に見ていきましょう!

画像7

1)行動することへの気持ちについて。
これには、その行動をすることに対してポジティブな気持ちになる必要があります。
そのためには、
1)その行動をすることで、ある結果を招くと信じる
2)その結果に対して、本人が高い価値を置く
どちらが欠けてもダメなのです。

画像7

2)周囲からの期待に対する気持ちについて
これには、行動に対して周りからの期待に応えたいという気持ちになる必要があります。
1)自分にとって大切な人が、その行動をするべきだと思っていると感じる
2)その人達の気持ちに従おうと思う・従いたいという気持ち
これも、どちらが欠けてもダメなのです!

画像8

3)行動の難しさに対する気持ちについて
これには、その行動をするのは簡単だと思う必要があります。
1)その行動に必要な技術や資源を持っていると思う
2)それが行動を簡単にしてくれると思う
こういう気持ちになる必要があるわけですね。

画像9

この、
1)行動することへの気持ち
2)周囲からの期待に対する気持ち
3)行動の難しさに対する気持ち
は、それら自体も相互に作用すると言われています。

画像10

これをもうちょっと難しい言葉で言うと、
1)行動への態度
2)主観的規範
3)行動コントロール感
という言葉になります。
『やる気』は『行動意思』という言葉で置き換えられます。

…難しいねヾ(;´・ω・)ノん~??

画像11

ここから考えると、
・行動への態度をよりポジティブなものにするには
1)エビデンスの提示をする
2)行ったあとのイメージを持つ
などが大切で、
・主観的規範をより高めるには、
1)周囲から期待感を高めるアプローチをする
2)周囲から協力を得られるようにお話する
などが大切です。
また、
行動コントロール感をより高めるには
1)話を聞き、心配を解消する
2)資源・技術の提供を行う
ことが大切になってきます。


画像12
ということで、
・計画的行動理論は、運動行動モデルの中でも最も有用とする報告されている理論です。
・この理論を使って、やる気を出す・やる気を出してもらうアプローチをしてみよう!

画像13

ご清聴ありがとうございました!
Twitter, instagram, Facebook, noteのfollowよろしくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?