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年の瀬の伊達巻

さっき総合スーパーに行きました。売り場はすでに年末モードになってます。正月用品が多数店頭に並んでいます。

伊達巻を、買いました。だって、食べたかったんですもん。年の瀬のうちに、伊達巻を。

いつも、年の瀬になると買いたいのを我慢します。暮れのギリギリに婆さんがテンション上がって買ってきたのを、正月に食べる。

伊達巻は、他のかまぼことか煮しめと一緒に盛られて、なかなか来ない客人を待つ。それを食べている。

そうでなはくて、好きな厚さで! 一品だけを持った皿を単品で! 年の瀬のうちに! 分配とかを考えずに! ワガママに食べたいっ!

だって、年の瀬に食べたら、伊達巻の味だって違うかもしれないじゃないですか。

検証のために、食べました。

まず、切りたてを食べるので、瑞々しさがあります。スライスして放置しといたのを食べるのとは大違いです。

また、他のものと相盛りにしないので、味が染みたり匂いが移ったりしません。すっごく、純粋に伊達巻でした。美味しい。

今回は、普段は立場の弱い嫁が、家の不文律を破ったという自由のフレイバーもあって、むちゃくちゃ美味しかった。主観的には。

伊達巻をオンリーワンの主人公として味わうには、おせちのなかのその他大勢として出会うのより、断然こちらです。そのものの味わいを感じられるからです。ん? これは、家族の中での脇役ポジションとしての自分でいるより、自分にスポットライトを当てたってことで、ほぼ同じ解釈ですね。

窮屈なだけで自分を守ってくれることもない家庭の謎の不文律を破って、たまにはワガママに美味しいものを食べようぜ。


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