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海外渡航ではスマホが私の頼みの綱

あらためて考えると、海外に滞在しているときはスマホが手放せません。

これまであまり海外でのスマホ利用って書いてませんでしたが、考えると国内での日常よりも、海外滞在ではスマホ頼りなことが多くあるし、これが無かったら海外現地で生きていけなかったよ というケースも複数。

この機会にすこしまとめておきたいと思います。


前史

2018年頃までは海外渡航用のポケットwifiを利用してました。
国内業者のスマホ大のポケットwifiをレンタルして渡航先で利用するもの。メジャーなところがいくつかあるけど、いずれも渡航先を設定してもらって一日あたりの利用料を支払い。私の場合は10日以上とか渡航期間が長いことが多かったので、日割りの利用料+保証代?になるとけっこうな利用額になってました。

これを見直すきっかけになったのは利用国設定。
2018年にアメリカ、カナダへ行ったときのこと。カナダに行った途端にポケットwifiが動作しなくなりました。最後のサイゴにwifiレンタル先が利用先としてカナダが設定されてなかったことを認めて返金してきましたが、あのねー、ひとりで海外に居て携帯が使えないってスゴく困るんだよ。コレをきっかけにレンタル先を変更しました。

その次のトラブルは私が悪かったんだけどやはり利用国の設定。2018年末のドイツ出張で鉄道パスはドイツ専用のGerman Rail Pass、携帯設定はドイツ国内にしてました。ただ、週末にジャーマンレイルパスでもちょっとドイツ外へいけることを発見してフランスのストラスブールに行ったのです。
このときは、ストラスブールは国境の街だからスマホはドイツの設定のまま通じるんじゃねぇ? とずぼらに考えてました。 

あたり前だけど、まったく通じません。。。 

スマホが通じないということは、自分の現在地が判らないのです。このときは夜になるし、フランス語はさっぱり判らなくて駅がどこか大ヤバ状態に陥りました。

これをきっかけにポケットwifiから海外用SIMを利用することにしました。

海外用SIM

海外用SIMは北米(カナダ、アメリカハワイを含むほぼ全域)、欧州(西欧主要国をほぼカバー)と広い範囲をひとつのSIMで対応してくれます。

これまで2つの海外用SIMを利用。
最初は有楽町ビッグカメラで見つけたIIJmioで、その後ヨドバシアキバで見つけたDHASIM。どちらも適用範囲は北米と欧州と渡航先を広くカバーしてくれるので継続利用しています。
SIMは渡航先の国で正規なのかな?とか、IIJmioが提供をやめたりといつまで利用できるんだろうとか、ちょっと運用面に不安がありますが、このまま利用できることを願います。

以前利用していた海外用SIM
現在海外渡航で利用しているSIM


2023年11月のハワイでもコロナ前から利用してきた海外用SIMを今回もヨドバシアキバで購入して利用しました。これだとSIMを差し替えるだけでスマホ本体の操作は日本での利用と変わらずすぐ利用できるので便利です。このSIMは北米(ハワイ含むアメリカとカナダ)、あるいは欧州ほぼ全域の2タイプをこれまで利用しています。特に欧州では1つのSIMで欧州ほぼ全域をカバーしてくれるので重宝です。

タイプは利用期間が10日や14日でデータ容量が5GBといったもの。このデータ容量があれば、通常のスマホ利用であれば大丈夫です。

今回はハワイ現地での接続がLTEと低速なことが多かったのでその点はちょっといただけなかったけど、街中でググったり現在位置確認するのはまったく問題なく利用できました。

eSIMという選択肢もあるけど、現状の海外用SIMで実績あるので当面はこのままかなと思います。

地図アプリ

じゃ現地でスマホのどんなアプリを使ってるか。
まずは地図アプリ。今は iPhone なのでプリインストールされているマップと、 Google Maps があるけど現地で使うと Google Maps の圧勝。
地図としての機能が優れているので、各国でお世話になっています。

1. 地図として内容、精度がいい
 地図はほぼ正確でお店やランドマークがちゃんと確認できる
2. 鉄道やバスのルートが表示できる
 左下のレイヤメニューにある路線図をクリックすると地下鉄など市内交通機関のルートを表示してくれます。バスは道路にバス停が表示されるのでクリックすると以下のようにルートと運行状況を確認できます。
3. 鉄道やバスの時刻がオンタイムで確認できる
 そして、運行状況がオンタイムでだいたい正確

これはホノルルの地図とバス路線
時間も正確でした



バス停の時刻表
そのバス停に来るバスのルート番号と予定時間
予定時間はほぼ正確なので大助かり

地図アプリとバス時刻は直近のアメリカのハワイ州で大助かりでした。
フランス、イタリアでも正確で言葉がまったくできない国での移動、活動でとても助けてもらいました。
じつは2022年11月に宿泊したフィレンツェのホテルはホテルの近くと思って宿泊したら、空港や駅への送迎サービスはコロナ禍以降廃止されていて、鉄道もないしどうしようと思っていたら近くのバス停からSMN駅など市街へバスで行けることを知って大助かりでした。バス停ではイタリア人にバス時間を聞かれる始末で、だいたい時間どおりに運行されていました。

ハワイのHOLOカード

ホノルルの市バス The Busで利用するHOLOカードもさりげないけど、繰り返し利用する際にはスマホというかアプリとがっつり連携しているシステム。
パソコンやスマホからThe Busのページでアカウントを作成してHOLOカードや支払い方法を登録すると、web上でチャージしたり、カード間で金額を移動したりといった操作ができるようになります。

これって考えると現状ではよくできたシステムで、チャージや支払いはこうしておかないとハワイでは駅はあまりないから、券売機みたいなものでチャージや支払いできない。じゃあどうするかとなると、webで対応って理に適ったリーズナブルな方法と思います。

Eurail Pass

欧州出張時にお世話になってる鉄道のユーレイルパスはデジタル化されたのでレイルパス利用にはスマホは必須です。

コロナ禍前は封筒サイズのエンベローブにチケットが入っていて、欧州に到着したら駅の窓口でパスをヴァリデーション(有効化)して、利用期間は日時とルートを自分で記入して、車内で車掌さんがくるとパチンと検札してくれるものでしたが、コロナ禍後はこれが全面的にデジタル化されました。

Eurail Digital Pass の利用履歴

渡航前に旅行代理店に申し込んで入手したコードをスマホのアプリに入力してから利用するときにValidation(有効化)します。これまでのような利用便の選択はスマホで時刻表を参照しながら自分で選択して利用日と利用便を登録します。
車内の検札は係員がやってくるとアプリで有効なQRコードを提示して確認してもらいます。

上は2022年11月の欧州出張の一部履歴。
トリノからパリは検索した夕方と朝の便が表示されてますが、実際に利用したのは夕方の便(5時間半もかかってた)。

下はパリからフランクフルトの便。
どちらもパスに加えて座席指定が必要ですが、乗車券にあたるレイルパスはこのようにフルにデジタル化されているのでスマホは必須です。

そういえば、ドイツ到着直後でまだSIM有効化していないうちに検札が来ちゃったことがありました。この時は係員に事情を説明したら、自分のスマホをテザリングしてくれてパスのQRコードを表示したことがありました。ローカル線の車掌さんだったけど的確に対応してくれてDBドイツ鉄道やるなぁと思いました。

翻訳ソフト

Google翻訳など街角の案内や説明版をカメラで撮影しながら日本語に即翻訳してくれるアプリ。いやあ、これはありがたい。
精度や粗さはあるけど、街角で何語でなんなの?っていうものをアプリで即翻訳してくれると概略やナニを云わんやが判ります。

ん?日本のアプリも最初の頃入れてたなあ?

そういえば、2022年春にスマホを新しくしたきっかけは、コロナ禍後に海外渡航を再開しそう。入国/出国にはいろいろ手続きがややこしくて、特に日本帰国時は接種証明とか陰性証明が必要で、それにはマイナンバーカードを読み取れるスマホにしておかないとややこしそう だからでした。

あれっ、そんな状況 どこ行ったんだろ???

冷静に振り返ると、いちばんは外国の入国審査には接種証明が必要。日本帰国時にも接種証明が必須のひとつ。接種証明の入手にはスマホからのマイナンバーカード読み取りから手続きするのがスムーズ。なので、スマホを切り替えたのでした。

結果論ですが、
 欧米では結局コロナワクチンの接種証明を求められたことがない
 日本では段々緩和されて2022年後半からスマホ必要なし

たぶん、世界でトップクラスに制約多そうな日本の入国審査でも今はコロナや感染症に関する審査はなくなってます。今は自動入国審査でパスポートかざして顔写真撮って終わり。通関は従来通りの紙申請でも不都合なしです。

2022年に規制緩和されるまでは、

?ん?何がいるの?

どうすればいい? 状態で、


接種証明、MySOS、デジタル庁のページとあたふたしましたが、現在はこれらは利用しなくても不都合なしになりました。

 バタバタだったなあ あんときは。。。 でいいのかな。

これまでにない超便利なアプリや利用をスマホに求めるけど、
どうも日本のこれらはバタバタで過ぎ去っただけの感があります。。。

海外渡航で役立つデジタル化

書き出すと、
・地図アプリ  必須 コレなかったら困る
・HOLOカード 便利 理に適って便利
・Eurail Pass   必須 スマホ前提のシステム
・翻訳ソフト   必須 街中での概略把握に便利
・日本の役所関係のアプリ 立ち消え (あれれ〜)
・北米の入国審査     必須 webでの事前申請

と、コロナを挟んでデジタル化が進む世界のなかで、なんか日本の取り組みは遅れてる、置いていかれてる感じがします。たびレジとか海外渡航に役立つコンテンツはあるんだから、利用者目線で便利で役立つデジタル化をドンと推進してほしいです。

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