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塩野七生『海の都の物語 2』

 塩野七生が様々な資料に基づいて紡ぐヴェネツィアの一千年史、その2巻。十数年ぶりの再読。
 今回は、塩野七生が言うところの「株式会社ヴェネツィア」がどうやって出来たのか、そしてどう運営されたのかが描かれている。
 詳しいことは書かないけれど、「人権」などの観念ではなく「合理性」という観点から小市民までを保護してきたヴェネツィアという都市国家。政治形態にまでその合理性が及んでいるのは、さすがだなと思った。
 日本の政治家もこれくらい合理性を重んじて、国民を大切にしてくれたらな……と、割と真剣に思わなくもない。
 政治に関わる人には是非とも読んでほしいシリーズ。

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