行事への参加

今日は4月らしい寒さの朝で、天気の良い1日でした。
今日は集落の総会で、集落の住人が集合する大きなイベントがありました。
明治の終わり頃から続いている行事で、集落の運営に関する報告や予算決めなどを行う大事な会です。
今時集落の住人の全てが参加するような行事を、いまだに行っているところはほとんど無いかと思います。
現在の人口が200人を少し超えるほどで、そのうち80名ほどが参加しました。
総会の参加者と委任状の提出で、過半数を超えれば議会が成立するという決まりの中、1家族から1名の参加を考えると80名の出席は高い出席率かと思います。
かつては年に2回会が行われていたことや、午前の部、午後の部とかなり長い会だったことを考えると、今は午前中に会が終了するので短くなったといえますが、朝の9時から12時前まで住民皆が参加する行事はほとんど残っていません。

今はこういった行事が、移住した人たちにとって煩わしく感じるようで、場所によってはトラブルの元にもなるようです。
この集落では、行事参加や自治会の加入は任意ですが、どこの地域でも土地に馴染むには、こういった行事や自治会への参加は大切になります。
生まれ育った人なら、その人となりもよく分かっていて、地域の人たちも安心して接することができるのですが、他地域から来た人となると地域の人たちにとって全く知らない人物になるので、こういった行事や自治会に積極的に参加した方が、地域に馴染みやすくなります。
子供がいる家庭なら、子供を通して学校などで接することも多く、自然と馴染むことができると思いますが、そうで無い場合は積極的に知ってもらう努力が必要になります。

田舎への移住は、よその土地に引越しをして新しい学校に転校する事に似ています。
転校した学校のクラスで自己紹介をし、しばらくは好奇心もあって色々なクラスメートが寄ってきますが、人となりがわかってくると友達も決まっていき、自然と馴染んでいく感じです。
知らない土地に移住することは、生まれ育った土地でない分、その埋め合わせをする気持ちで地域に入っていく必要があるのかもしれません。

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