水上伊織

はじめまして。水上伊織と申します。これまでビジネス誌やライフスタイル誌系の編集プロダク…

水上伊織

はじめまして。水上伊織と申します。これまでビジネス誌やライフスタイル誌系の編集プロダクションで編集記者をしてきました。経験を積むなかで、自分の好きな分野で書いていきたいという思いが強くなってきました。自分のこだわりの分野で物書きとして生きていければと思っています。

最近の記事

外国人観光客の頭の中はクエスチョンマークだらけ!?~観光立国を目指す日本よ、それでいいのか?~

浮世絵って面白い  先日、太田記念美術館へ「深堀り!浮世絵の見方」を観に行ってきた。浮世絵に関しては特に知識があるわけではないし、前準備もせずにふらりと訪れたのだが、これが個人的にものすごく面白かった。  同じ構図の、最初のほうに刷られたものと、だいぶ後に刷られたものが2枚並べて展示してある。版を重ねるごとに色や線が異なっていたり、職人の手抜きによるものなのか、色合いや微妙なぼかしが無くなっていたりする。何らかの事情で傘に書かれた文字が違っているものも。  他にも、線

    • 子どもに影響大?社会科見学

      社会科見学で腕が上がる!?  「ウチの小学校、社会科見学は茶揉み体験だったよ。1年から6年まで全校生徒がお茶農家に行って、茶揉み体験するんだよね。毎年行ってたから、茶揉み得意だよ」  先日、博物館で稲の生育や田植えに関する展示物を見ていたら、後ろにいた20代と思しき女性の会話が聞こえてきた。静岡出身だというその女性の話では、どの学年もクラスに必ずお茶農家の子が2~3人はいるのだそうで、全校生徒が分散してどこかの茶農家に行き、茶揉みを体験するのだとか。思わず話に交わり根掘

      • 感謝の意を携帯のライトで

        4年ぶりに開催!の花火大会  去る10月21日(土)、4年ぶりに開催となった第45回世田谷区たまがわ花火大会へ友人と一緒に行ってきた。一緒に行った友人は、こういうところでの場所取りにものすごく良い勘を持ち合わせている。彼女はウロウロするでもなくバッチリな場所をパッと見極めてしまう力の持ち主だ。  今回も「出遅れたかな。もういい場所は残っていないかも」と言いながらも、素早くあたりを見渡し、場所取りシートやビニール紐で囲われた地面の間を縫うようにしてズンズン歩いていく。

        • バラが咲いた!

          家に連れて帰ってと訴えてくれたバラ  いきなりで恐縮だが、3月12日は父の命日。今年の命日は近所にできた、「ロスフラワー」と呼ばれる売れ残りの花を廃棄せずに販売するフラワーショップで一輪の白いバラを購入した。店内にあったたくさんの花はロスフラワーと呼ばれるだけあって、どれも満開状態。その中から、どこか呼ばれるような気がして、白いバラを選んだのだ。  花は1週間ちょっとでしおれてしまったと記憶しているが、葉がとても美しくずっと飾っていた。枯れないな、まだ持つかな、と思いな

        外国人観光客の頭の中はクエスチョンマークだらけ!?~観光立国を目指す日本よ、それでいいのか?~

          へぇ満載の秋に?定型詩

          5・7・5って…  先日、知人が面白いテレビ番組があると教えてくれた。芸能人が毎回出されるお題で俳句を作って来たのを、専門家の先生が添削しながら、俳句や季語などについて解説をしてくれるのだという。それが、学校で習った俳句とは違うことばかりで、テレビに向かって「へぇ~」の連発なのだとか。  学校では俳句とは、5・7・5で作るもので、字余りは絶対にダメ。季語を必ず入れなければいけないと習った。1文字でも足りなかったり多かったりすれば、作り直しになってしまう。だから、俳句の授

          へぇ満載の秋に?定型詩

          秋桜と書いてコスモスと読ませるのは歌がきっかけ?

           秋の桜と書いて秋桜(コスモス)。この花を初めて見たのは、小学5年生の夏休み。八ヶ岳の乗馬クラブと牧場を併設する民宿の前に咲いていた、可憐なピンクの花を思い出す。  こんなにキレイな花があるんだ、と感動したのを覚えている。と同時に、風に揺れる可憐な花とは対照的に、根元に行くほど太く、たくましい茎と、細くとがった形の葉に、何とも言えないたくましさを感じたものだ。 歌のタイトルがきっかけ  先日のラジオ『羽田美智子のいってらっしゃい』のコーナーで、秋の代表的な花の一つとし

          秋桜と書いてコスモスと読ませるのは歌がきっかけ?

          絶滅危惧種⁉ 桔梗、危うし!

          母の好きだった花  朝のラジオ番組に『羽田美智子のいってらっしゃい』という5分ほどの短い番組がある。ちょっとした情報を紹介するコーナーだ。今週のテーマは秋の花。秋の七草やコスモスなどが紹介されていた。そこで取り上げられていたのが、桔梗である。  桔梗は、母が好きだった花だ。筆者が初めて見たのは、高原へ旅行に行った時だろうか。母が「桔梗だわ。お母さんの大好きな花よ」といって、斜面に咲いていた桔梗を指さした時だ。  紫の、小さくてぷっくりとしたつぼみが、折り紙で作った風船

          絶滅危惧種⁉ 桔梗、危うし!

          やぶ蚊、大量発生の秋?におススメの対処方法

          大量発生の「暴れ蚊」  先日の夜、部屋の電気も付けずに荷物を取ろうとしゃがんだトタン、耳元でキーンともブーンとも言えないような、あの嫌な羽音。刺されたら嫌だなと思いつつ、暗いのでどこに行ったかわからない。そのうち出てくるかと思いながら廊下に出ると、カーペットの上に黒い点のようなものがある。なんだろうとしゃがんでみてみると、件の蚊ではないか。もちろん、急いで退治、お陀仏願った。  これで寝ている間に刺される心配はなくなったと安堵。しかし、朝晩涼しさを感じるようになってから

          やぶ蚊、大量発生の秋?におススメの対処方法

          布巾から考える~良いものを長く大切に使うということ。

          フランスのルームツアーに見る、昔のものを残した生活  先日、フランス在住の日本人のルームツアー動画を見ていたら、19世紀初頭のオスマン建築の時代という陶器の暖炉やステンドグラス、冷蔵庫がわりの貯蔵庫が残っていた。天井にはもアールデコ時代の照明。  いずれもすでに使えなくなっているものだ。陶器の暖炉が残っているのはフランスでも珍しいと話ていた。美しい彫刻がなされた赤茶色の石材でできた暖炉が美しい状態で残されていることに、まず驚く。 リフォームも最小限に?  その家は、

          布巾から考える~良いものを長く大切に使うということ。

          秋を感じた、/珍しい白い彼岸花

          緑道で秋を見つける  朝晩は涼しさを感じるようになったとはいえ、連日30度を超える日が続き、秋のないまま冬になってしまうのだろうかと思う昨今。そんな最中、確実に秋を感じたひとつが、彼岸花である。  ある日の病院帰り、近くの緑道を歩いていたら、白い彼岸花を見つけた。旅行に行った際に、電車やバスの中からごくまれに見かけたような記憶はあるが、間近で見るのは初めてである。少し通り過ぎてから、なんとなくそのまま通り過ぎてしまうのはもったいない気がして、後戻り。鞄からごそごそと携帯

          秋を感じた、/珍しい白い彼岸花

          ミニトマト1個400円⁉~卑しい心は栽培にも影響

          ベランダ菜園に挑戦  引っ越しでこれまでより各段に空気の良いところへ移り住んだ今年の夏。長年、やりたかった家庭菜園なるものに手を出してみた。まずは優しそうなミニトマトから。  苗を買ってきたときには、これで今年の夏はミニトマトを山ほど食べられるとほくそ笑んだものだ。期待に応えてぐんぐん成長してくれた。やがて黄色い小さな花がたくさん咲き、うれしさのあまりつい写真など何枚も撮ってしまった。  花はたくさん咲き、苗はぐんぐん成長して行く。さあ、今度は実の番だ、とばかりに毎朝

          ミニトマト1個400円⁉~卑しい心は栽培にも影響

          存在感なさすぎ!?な残念ポスト

          どこにポストが?  観光客が戻りつつあった今年の夏。筆者の住む町にも、観光客が久々にやってきて賑わいを見せていた。そんななか、筆者が駅前の郵便ポストに郵送物を投函していると、近くにいた若い女性が「ええ~、あれ郵便ポストなんだぁ。見てみて~!」と声を上げた。  その友人らしき女性2人も混じって、「ポスト?どこどこ?」「ほら、そこ。あれ、ポストじゃない?だって、さっきあの人、投函してたよ」「あ、ホントだ。側面に集荷時間が書かれてる!」などと騒いでいた。それもそのはず、筆者も

          存在感なさすぎ!?な残念ポスト

          お先にどうぞはだめ!?全員が知るべき?道路交通法

          免許を取って良かったこと  一応、普通自動車の免許を持っている。一応、というのは、今は完全にペーパードライバーになっているからだ。免許を取ったばかりの時は中古車を所有して乗り回していたが、都内で車を所有するほど裕福でもなければ、移動手段に困るようなこともなかったので、車検が切れると同時に手放してしまった。以来、すっかりペーパードライバーというわけだ。  しかし、免許を取って良かったと思うことのひとつに、道路交通法を知ることができたことがある。教習所で教わったなかで、一番

          お先にどうぞはだめ!?全員が知るべき?道路交通法

          ゴッホは自殺、それとも他殺? 3

           「ゴッホは自殺、それとも他殺? 2」では、ゴッホを死に至らしめた拳銃はどこで入手したのか、自殺だとしたらその動機は何だったのかを、いくつかの書籍からみてきた。  ここではもう少し、ゴッホの言葉などから見ていきたい。 今だったら生き延びられたのか?  1960年代に農民が現場付近で見つけたという拳銃は、「口径が、医師が診断した際に記録した銃弾と一致している」という。今であれば、発見までにこれほどの年月を経なかったかもしれない。  また、傷口やその角度などから弾道距離

          ゴッホは自殺、それとも他殺? 3

          ゴッホは自殺、それとも他殺? 2

          自殺説が有望?でも動機はさまざま  「ゴッホは自殺、それとも他殺? 1」ではゴッホの他殺説について紹介した。  そこで、ここでは手持ちの少し書籍を使って、もう少し詳しくみてみたい。  手持ちの書籍をいくつか漁ってみたが、いずれも他殺説を説いているものはなかった。ただし、自殺説でも、銃の入手方法やその動機についてはばらつきがある。 拳銃は盗んだのか、買ったのか  「フィンセント(ゴッホ)が彼らの狩猟鞄からリボルバーを『かすめとった』というルネの主張である。ただ、ルネ

          ゴッホは自殺、それとも他殺? 2

          ゴッホは自殺、それとも他殺? 1

          麦畑での拳銃自殺ではない?  最近、編集者でタレントの山田五郎氏の動画を視聴することが多い。個人的に美術、とくに絵画の興味があるわりには、あまり絵画のことや画家のことを知らない。そのため教養を少しでも増やそうと視聴しているのだが、とにかく美術愛が溢れていてこちらまで楽しい気分になってくる。  西洋や日本の様々な画家を紹介しているのだが、かなり知られている画家でも個人的に知らなかったことなども含まれていて勉強になる。その中でも最近視聴してへえと思ったのが、ゴッホの死の真相

          ゴッホは自殺、それとも他殺? 1