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母親が世界を救う

旦那様がワンオペ育児されている場合だけは、タイトルを「父親」に変更して読んでいただければと思います🙏💦

こうして書いている私は未婚ですが、色々とわけあって3歳になるまでの子の子守りを経験しています(経験できていない期間もありますが)。だからこその視点で、伝えたいことがあります。

授かるまでも大変、授かってからも大変


自然に授かることがどれだけ奇跡かご存じでしょうか?子供ができないから結婚ができない、結婚したけど子供ができない、跡取りは血のつながらない養子、不妊治療をしても最後まで授からないこともあります。逆に諦めたら授かった話もあります。

今は保険がおりるようになりましたが、不妊治療は終わりが見えない課金制度です。そして、最先端の治療を受けようと思えば保険では適用されないことがほとんどです。自由に直近の仕事を休めない女性にとっては治療自体継続するのが難しく、それなのに「子供は?」と聞いてくる世間様。辛い現状です。

授かってからも大変です。つわり等の体調不良、子供用品やマタニティ服の買い物、仕事の引継ぎ、役所の書類等々。。。(まだきっと色々あるのでしょう)ここで旦那様が協力的であれば、かなり大助かり。でも、お腹に子供がいると自然と芽生える母親になる自覚が、旦那様には備わっていません。他人のお腹が勝手に変わっていくのを近くで見ているだけで、なかなか父親の自覚が持てないもの。協力的になってもらうためには、これまた奥様のお力の見せ所でしょう。

出産後は交通事故なみの大怪我


帝王切開でも、経腟分娩でも、全治何か月かの大怪我。それなのに、病院も周りも休ませてはくれません。休めて、1日かな。すぐに3時間ごとの授乳とミルクにおむつ替え、沐浴が始まります。3時間ごとなら休めると思ったら大間違い!1時間かけてミルクを飲ませることもあったり、飲んでぐずってるからあやしていたら次の3時間が来てが頻繁にあったり。睡眠不足と腰痛と色んな戦いが待ち受けています。

独身時代のような自由は皆無


父親が「ジムで体鍛えているんですよ」「朝ランニングしてるんですよ」等と聞くと私は「いいですね、そんな時間があって。奥様にはそんな時間はないでしょうに。」・・・
と言えるはずもなく、「筋肉ある男性ってかっこいいです!」「ストイックで素敵です」とだいたいは答えています。

常に子供の面倒を見ないといけないので、友人とお茶したり、ショッピングしたり、ぶらっとカフェに行ったり、旅行したり、映画を見たり、誰かに頼まないと行動できなくなります。

娯楽を楽しむ時間がない


スマホでLINEしたり漫画を読んだりSNSで情報を取り入れたり、皆さんはどれくらい使用していますか?また、好きなテレビや映画、YouTubeをどれくらい日々見ていますか?それをする時間、ありませんよ。好きなテレビを見ると子供が不機嫌に。スマホを見ると、一緒に触るーって近寄ってきます。
そんなのダメって言いますか?それで大泣きしても?泣かれるとご近所に迷惑がかかってしまうし、精神的に参ってしまいますよ。

イライラと戦う日々


想像してください。あなたには明日までに終わらせないといけない課題、または仕事があります。集中したいし、少し焦っています。そんな時に話しかけられたり電話が鳴ったりして、何度も何度も何度も作業の中断を余儀なくされます。その場から去ることは許されません。
段々とイライラしてきましたか?これが日々の母親の生活です。

「母親」に就職しよう

【募集要項】
初心者大歓迎!18歳以上の女性。
完全ボランティアでお給料は発生しません。
福利厚生はありません。365日年中無休です。

・・・コロナにかかっても、インフルエンザにかかっても、風邪をひいても、子供は話しかけてきます。「あっち行って」は通じないし、ごはんも要求してきます。

もちろん、旦那様がごはんを作ってくれて家事育児もしてくれる場合は話は別ですが。でも、マルチタスクが苦手な男性。ちょっと他事している間に子供は母親のもとにまた行ってしまいます。
ね、寝させてくれ・・・って思っちゃいますね。

母親という奴隷生活


父親が面倒を見るときは、なぜかすんなり寝てくれるし言うことを聞いてくれることがあります。だから、父親としては「何がそんなに育児が大変なんだ?」となることも。子供ながらに、不思議と母親はわがままを言っても、やってもいいと思っているようです。
自分がどんな状況でいても、泣いていたらご機嫌を取り、遊んであげ、ごはんを食べさせ、寝かせて、自由を奪われ、なんとも奴隷のよう。。。

「泣き止ませろ」という世間の目


電車や飲食店で泣き叫ぶ子供の声を聞いて、イラっとしたことはありませんか?子守りしている親だってなんで泣いているのかわからなくて大変なのに。

子守りをしていた子が帰るのを嫌がって道路の真ん中で大泣きした時、近所のおば様が「懐かしい声が聞こえてきて思わず来ちゃったわ~。大変よね~。」と子供をあやしてくれました。こちらとしても帰れないし泣き止まないし精神的に泣きたくなるような心情でしたが、母親を経験した方には助ける力があり、こういう優しさで慰めてくれる力があるんだと思い知りました。

母親が世界を救う


母親になると、自分のことだけではなく子供の将来とその先を考えるようになります。つまり、自分が生きている間だけうまくいっていればいいと思うような政治、仕事、生活、環境、人間関係にはなりづらく、より良い状態にしていきたいと考えます。そうした考えができる人の大半は母親で、こどもや世間からの理不尽な目にあってきたからこそできる思いやりある行動や発言ができ、だからこそ私たちは守られているんだと思います。

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