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情けは人の為ならず!?

このことわざは、誤解されやすい表現だと感じるのは、私だけでしょうか?

他人に情けをかけても、その人のためにはならないから、やめた方がいい、
そんなふうにも取れますね。

これでは、情けは巡りめぐって自分に戻ってくるという、人を思いやることの大切さを説いた教えが台無しです。

かといって、自分のためになるなら、将来の自分の利益のために、情けを他人にかけておこうかというのでは、身も蓋もありません。

なんでも金に替えて儲けようとする、そんな強欲さが透けて見えるような、見せかけの情けは、かけたほうも、かけられたほうも、不幸になるだけでしょう。

情けや思いやりを必要とする、医療や介護の仕事ですら、効率化や金勘定が優先される今の時代、情けはますます人のためではなく、自分のためにかけるものとなりつつあるようです。
まさに、情けないとはこのことでしょう。

他人より自分の利益を優先し、もっともっとと欲望を膨らませた結果、人間は巡りめぐって自分の首を締め、今にも窒息しそうになっています。

地球温暖化は、自然と人間への情けを忘れ、豊かさと便利さを無限に追求してきた人類が、自ら招いた人災なのだと言えるでしょう。

人類絶滅の深刻な危機を前にして、今こそ私たちは、自然と人間への本物の情けを必要としているのだと思います。

情けは人の為ならず!!



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