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[UFC290]期待のカード5選。

メインイベント:ボルカノフスキーが改めて強さを見せるのか

UFC290のメインイベントであるフェザー級タイトルマッチ。

(C)アレキサンダー・ボルカノフスキーVS.(IC)ヤイール・ロドリゲス

イスラム・マカチェフとのビックマッチが記憶に新しいフェザー級チャンピオンのボルカノフスキーはフェザー級ではUFCで負け無しという突出した強さを見せている。

対するロドリゲスは前戦でジョシュ・エメットに勝利し、暫定王者となったことでボルカノフスキーへの挑戦権を手にした。

ロドリゲスもUFCで黒星が付いたのは2度だけとなっており、驚異的な勝率を記録している。

ただ、ロドリゲスはボルカノフスキーが完封勝利してみせたマックス・ホロウェイに負けており、ボルカノフスキーという壁の高さが伺えるような状況になっている。

相性による勝敗もあるので一概には言えないけれど、ロドリゲスがボルカノフスキーからベルトを奪うにはあらゆる局面で最適解を導き出していく必要がありそうだ。

セミメイン:相性を克服してベルトを守れるか

UFC290のセミメインはフライ級のタイトルマッチとなっている。

(C)ブランドン・モレノVS.(2)アレクサンドル・パントーハ

TUFでの試合を含めると3戦目となる両者の戦い。

過去の2戦はどちらもパントーハが勝利しており、モレノに対する相性の良さを見せている。

またパントーハ、モレノ共に一本・KOでの敗戦は無く、判定負けによる黒星のみとなっている。

モレノはこれまでにパントーハから勝利を挙げることは出来てはいないが、時間がだいぶ空いている為その変化も今回の見所になるだろう。

パントーハは過去に前王者のデイブソン・フィゲイレードに判定3-0で敗れているが、モレノはそのフィゲイレードからベルトを奪取している。

実力が拮抗する中で相性は勝敗に大きな影響を与えてくるところがあり、ミドル級で王座を守り続けていたイスラエル・アデサニヤもアレックス・ペレイラから3度の敗戦を経てやっと1勝を挙げることが出来ていた。

果たしてモレノは2敗の経験をここで払拭することが出来るのか。

フィゲイレードに王座獲得を阻まれたパントーハは、チャンピオンが相性の良いモレノに変わったことで結果的に王座獲得のチャンスがたかまることとなった。

自信を持ってタイトルを奪いに来る難敵のパントーハをモレノはどのようにして退けていくのか、メインに引けを取らない注目の好カードである。

平良達郎、4連勝への挑戦

前の記事でも触れた平良達郎の一戦。

緊急参戦ながらしっかりと計量をパスし、常に準備が出来ているという意識の高さを見せた平良達郎が連勝記録を伸ばすための一戦をついに迎えようとしている。

これまでの選手とはまた違ったタイプの選手との試合になるので、ここでしっかりと勝利して対戦相手を処理して見せることが出来れば、ファイターとしての対応能力の高さを改めて示すことが出来るだろう。

どんな選手が相手でも勝ってしまうのではないか、そんなイメージを植え付ける試合を期待して待ちたい。

タイトル挑戦の資格を示すのはどちらか

ミドル級のトップランカーによるランカーマッチ。

(2)ロバート・ウィテカーVS.(5)ドリカス・デュ・プレシ

UFC5連勝中のデュ・プレシがついに大物を相手にする。

元ミドル級チャンピオンであり現ミドル級トップランカーであるウィテカーを倒して、実力が正真正銘トップクラスであることを示すことが出来るだろうか。

ウィテカーは快進撃を続けるデュ・プレシを退けて、未だにトップランカーとしての実力を維持していることを示し、再度王座挑戦へ漕ぎ着けることが出来るか。

オールラウンダー同士の一戦だが、耐久力という部分でややデュ・プレシが上回っているように感じる。

混戦に持ち込まれたらウィテカーは苦しくなるかもしれない。

ミドル級の次期タイトル挑戦者を決めることになるかもしれない一戦は、恐らく高度なMMAを披露してくれるだろうと思うので、熱い試合を期待したい。

勢いを見せる新星は再びフィニッシュを見せるだろうか

UFC3連勝中であるレスリングの超エリート、ボー・ニッカルが迎える4戦目。

当初予定されていた選手との試合が中止となり、別の選手と試合を行うこととなった。

ニッカルは強力なレスリング技術を武器に過去3戦を全て一本勝利で終えている。

非常に強力なテイクダウン技術を用いて相手をコントロールするニッカルは今回も鮮やかな一本勝ちを見せることが出来るだろうか。

対戦相手のバル・ウッドバーンは今回がUFCデビューとなる7勝無敗のパワフルなファイター。

レコードに傷を付けずに次へと進むことが出来るのはどちらになるのか、ニッカルの洗練されたテクニックに注目しつつ、その技術が今回の相手にも通用するのかどうかという所にも注目したい。

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