UFC3戦目でCS上がりの屈強なファイターを当てられた平良だったが、戦前の言葉通り「幻想を抱かせる」ような形で勝利を収めた。

フライ級
○平良達郎(13-0) VS. ●ヘスス・アギラー(8-2)
1R：腕十字による一本勝ち

試合の立ち上がりこそ先手を取られ、アギラーの得意な形に持っていかれギロチンが極まりかける場面もあったが、平良は落ち着いて解除すると上を取ってコントロールした。

そしてそこからじわじわとプレッシャーを掛けてハーフガードの足を抜くとマウントを取り、三角絞めをセットしてアギラーの自由を奪う。

アギラーはかろうじて腕を挟み極まるのを防いでいたが、動きを殺された右腕を取られると十字に移行していく平良に伸ばされ、脱出できないアギラーはそのまま腕を極められレフェリーストップで試合は決着した。

平良はここ3戦の中で危ない場面に出くわすということが幾度もあったが、どれもなんとかエスケープし強力な反撃を見舞ってきた。

平良は今回もフィニッシュでの勝利を収め3連勝を達成した。平良の高い技術力と総合力の高さはUFCの中においても強烈に光っている。

UFCの査定試合をクリアしたファイターを相手にフィニッシュ勝利を収めた平良はその強さを改めて世界に証明した。

これでUFC側はもっと上の選手と見たいと感じたのではないかと思うので、次戦もしくはその次くらいにはランカーとの戦いを見てみたい。

終わってみたら圧倒的だった今回の試合、総合力に秀でた平良がアギラーを冷静に処理した。

ナイスファイト平良達郎。素晴らしい勝利をありがとう。