見出し画像

[NBA] どうなるサンズ?

今回のトレードでトップクラスのスコアラーであるケビン・デュラントを獲得したフェニックス・サンズは優勝を狙うために大きな舵を切った。

そんなサンズだが、KDを獲得するためにドラフト指名権と共にキャメロン・ジョンソンとミケル・ブリッジズをネッツへ放出している。

ジョンソンはクラウダーに代わってスタメン入りをしたものの、怪我に悩まされ思うような活躍が出来ていない。

その一方で、ブリッジズは優秀なディフェンダーとして活躍し、その得点力の高さもこれまでに多くの場面で示して来た。

様々な場面でチームの助けとなってきたブリッジズの放出はサンズにとって一つの不安要素となる。

昨シーズンのプレーオフ1stラウンドでもブリッジズは打倒ペリカンズに大きく貢献している。

KDという大物を獲得するためには致し方のないコストだったのかもしれないが、ブリッジズのような選手はチームが踏ん張らなくてはならない場面でとても頼りになるところがある。

サンズは確かに大きな攻撃力を手に入れることに成功したが、現在のNBAリーグのトップクラスに位置するチームは全体的なバランスに優れているチームが多く、対応力がある。

そのバランスをサンズは調整していくことが出来るのか。

主力が怪我をした時・調子を落としている時にサブとしてチームを支えることができる選手は長い戦いを続けることになるプレーオフにおいて必須な存在となる。

そんな強力なバックアップとなる選手なしに得点力を特化しても、ハードなプレーオフは勝ち抜けないのではないかと思う。

スタメンだけで見たらサンズは強力な布陣となったが、それがそのまま優勝に直結するとは思えない。

肉体的な衰えを隠せないCPに加えてスコアラーのブッカーやKDも怪我の不安を抱えている。

優勝を目指す以上、ナゲッツやグリズリーズといった西の強豪に加えて、セルティックスやバックスといったリーグトップクラスのチームを相手にして倒すことが出来なくてはならない。

そのためには攻撃面以外の部分でもチームの厚みを出していく必要があるのではないだろうか。

果たしてKDの加入はCPの最高戦績をファイナルから優勝へと塗り替えるための起爆剤となってくれるだろうか。

KDが戦線に復帰してチーム力やケミストリーがどういった形で変化していくのか、それによっては西の勢力図にも変化が出てくるだろう。

西に警戒するチームなしといった自信を伺わせるモラント率いるグリズリーズや、その上に位置するナゲッツを脅かすような存在となれるのか。

新生サンズを早く見てみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?