創作:さよなら現代詩
紅い花が咲くか咲かないかの瀬戸際で、溜息の色だけで束ねたコサージュを作ります。その時、王朝が断絶した音が鳴り響き、ワオキツネザルが急にしおらしくなります。
無差別なトレンチ予備校のプラズマ先生は、三世紀前の作法で、コヒーレントな錯体を量産していました。そうですね。木登りをするリャマがかなり高い位置で編み物をします。
そこを横切る北極星はオリオン座からのグリーティングカードを懐郷病の類だとみなし、癖の強いアーモンドデリカテッセンに踊ります。
光は3つ目の態度で立ち現れ、帯に短し襷に長しであり、さしずめホモ・サピエンスにとってはほのかな熱的思念体でしかありません。
量子もつれを加速させ、6世紀後を歩きます。それは反物質の常態現象に等しく、私がまだムササビだった頃の記憶でのみ解き明かせる水面の波紋なのでした。
存在物の意味ではなく、存在の意味の裏面にまた誰かが落書きをします。
つまり、“菓言葉”が書き出されます。
チョコレートの菓言葉は「もう泣かない」。
マシュマロの菓言葉は「いじわる」。
そしてパンケーキの菓言葉は「上目遣い」。
そこまで書いた彼は、メガネの曇りを拭き取った。
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