幸せってなんだっけ(イナビル、タミフル有難う)


     (日記シリーズです)

9月の三連休。
一人旅にでかけるつもりでいた。
戦線離脱後、2019年の初夏の下北半島に傷心旅。
『雨ニモ負ケズ手帳』を見るため2022年の晩夏に花巻に好奇心旅。
車中泊での一人旅を敢行していたので、今回3回目の旅になるはずであった。

リセットしてスッキリ
帰れる場所があることに感謝
お金を稼ぐモチベーションが高まる

そんなメリットを求めて………

前々から、史跡目白押しの 松代 か、良寛さんの 出雲崎 あたりへ行こうと、旅の構想を暖めていた。


ただ、それどころではなくなってしまった。

息子がインフルエンザに罹患。

熱が四十度を軽く越えてしまい、慌ててかかりつけ医で検査、今度ばかりはコロナを覚悟していたのだったが………

結果はインフルエンザ。
なぜか安心した。コロナじゃなかったんだ。ただ、冷静に考えてみたのだが、

真夏にインフルエンザ?
介護施設で働いている人に聞いたら、結構インフルエンザが流行っているらしいのだ。

う~ん、乾燥などしていない夏に、どうしてインフルエンザが流行しているのか。ウイルスの変異じゃないか?
政府は何をやっているんだ。
もっと肝心なところを改造してよ……

到底納得いかないところではあるが、処方箋を見て、二度ビックリした。

『イナビル』?なんだ、それ?

タミフルという言葉は知っていた。
じふんが昔助けてもらった効き目バッチリの有難い薬。

薬袋に付いていた紙をみると、イナビルは副作用が少ないという。子供にとってはそれはいい。
目薬みたいな容器に、粉が入っていて、肺活量検査みたいに大きく数度吸い込むらしい。
子供は、最初、あまり上手に吸えなかったが、四、五回繰り返すうちに、どうやら薬剤を全て吸い込めたようだ。

よかった。多分これでなおる。

案の定、大体丸一日で、体温は37度台まで下がったのだった。

イナビル様。。

ところがだ、看病していた嫁も感染。
検査もなく、タミフル処方。
タミフルも、効くんだな。これが。
やはり一日で体温が下がるのだ。

今日は、息子の体調はほぼ完治。嫁は、比較的重い頭痛と断続的な咳が残るが、平熱に戻ったみたい。

看病に徹し、
スーパーの買い物
洗濯
アイスノンと水枕の交換
かかりつけ医の予約

と諸々こなし、いま、一人、隣町の食事処で、注文した蕎麦を待っている。

病み上がりの嫁が食べたいという漬物と、格安の米ぬかが買えるとても元気な直売所なのだ。

折角の一人旅が流れてしまい、意気消沈しているのかといえば、全然。

家族に頼りにされ、実は、大切なのは
健康だということに気がつくことができて、とてもいま幸せな気分なのである。

あまり深く考えるとゾッとするのであるが、多分、イナビルやタミフルが無い時代に、家族がインフルエンザやコロナに感染してしまったとしたら………

とんでもないことになっていたであろう。

アイスノンも、氷を入れる水枕、氷水をいれる魔法瓶、エアコン、扇風機、氷がすぐ買えるスーパーやドラッグストア。

これらも無かったら、家族はきっと悲惨な目に遭ったのではないかと戦慄するのだ。

明日は最後の休みになるが、嫁さんの体調がもう少しよくなれば、焼肉屋にいこうかと思っている。

ランチがないのでかなり割高にはなるがそんなことは構わないのである。
家族が無事であったことが何よりなのだ。

息子が40度の熱を出しているときに、色々約束してしまっていたらしい。
焼肉と小旅行。

二人とも食べられずに痩せてしまったこともあり、肉を食べられればいいかもしれないな。

一人旅にはいつでもいける。
今夜は私たちを救ってくれた社会の果実に感謝し、明後日から社会に恩返しをすることを今は誓う、半隠遁人なのであった。。






















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