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認知症の介護をしていて、薬剤師さんに助けて頂いた話

コロナ禍でみんなが普通の精神状態じゃなかった時、
両親の認知機能が一気に悪化して、私がやらねばならない事が激増し、
追い詰められていた頃の私の話。

日本中、外出制限になり、母は趣味の俳句とコーラスのお稽古がなくなった事で、
曜日感覚がなくなった。
生活に張りがなくなり、認知症が悪化した。
ある日、実家のタンスを開けると、処方薬が未開封のままどっさり出て来た。
通院して薬は貰ってくるが、飲んでいなかったのだ。
理由を聞くと
「シートからプチプチ出すのが面倒なんだもん」との事。
早く言ってよよぉーーー!
(今、思うと、あれはやり方が分からなくなっていたのだ。)

お薬ケースを買って来て、朝・昼・晩で分けてあげると、
ほぼ忘れる事なく飲めるようになった。


仕事場でも感染対策あれこれで息が詰まりそうだし、
同時に実家通いも増えて毎日が精一杯になった私。

感染者数の激増で、両親の通院は危険と判断し、
私が代わりに処方箋を貰いに行き、調剤薬局に通う日々が始まった。
だから薬剤師さんとすっかり顔見知りになり愚痴をこぼすのが日課になった。

若いお兄さんでどちらかと言うと人見知りのぶっきらぼうさんタイプだったが、
いつもお仕事が丁寧で優しく対応してくれてとても頼りになった。
私の他愛の無い介護や仕事の愚痴にも付き合ってくれて精神的に助かっていた。

そんな中、彼が
「僕に出来る事があったら、何でもやりますから言って下さい」
と声を掛けてくれたのだ。(あーー思い出すと涙出る)
滅多に他人に言えるセリフじゃ無いと思う。

その後、色々な病院から別々に出ている薬をまとめて一包化してくれる提案や、
粉の薬を錠剤に変えたら私の仕分けの手間が無くなるからと、主治医に掛け合ってくれたり、本当に親身になって沢山助けて貰った。

私がリクエストした“ 一包化の印字サイズを大きくして欲しい” とか、
ショートステイに行くようになったから“ フルネイムをいれて欲しい”
などなどなど、
細かい要望でも
「やってみます」と言ってくれて考えてくれた。

彼は来月から勤務地が変わるとの事でとても寂しくなる。
細かい事は次の担当さんに引き継いでくれるとの事だが、
「何でこんな面倒なことを引き受けたんですか!!」
っと怒られていないか心配。。。

親の介護で絶対に長期でお世話になる薬局さん。
是非頼りになる方に出逢ってみて下さい。
こちらからSOSを出せば専門家だからこそのナイスアドバイスが貰えます!!


誰とも会えない緊急事態宣言の日々。

あの優しい言葉をかけて貰えてなかったら私壊れてました。

薬剤師さん、本当にありがとうございましたm(_ _)m \(^-^)/





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