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学生の頃の自分。


 何か娯楽を探そう。
 読書。作者や本の主人公はみんな成功していて、まあ小説の中では時に失敗していることもあるけど、彼らのストーリーの終わりは見えている。

 でも僕たちは違う。ルポルタージュとして取り扱ってしてしまえば、生活の一部分を切り取ったものになるのかもしれないが、人生は長い。小説のようにそう簡単にはいかない。なかなか終わらない。終われない。

 何か物事を長期的に努力したことのない、もとい、できないと思い込んでいる僕にとって、人生を無事走り終えることができるのか。いや、つまづいてる時点で無事ではないのか。
 他の人だって無事に走っているわけではないのに。つまづいても立ち上がり、言葉の刃をもかわし、いや、やっぱり刺さっても誰かの手を借りて、その傷を癒やし立ち上がるのか。

 あー、もう嫌になる。
 娯楽を娯楽とも思えなくなってくる。
 楽しく本を読みたいだけなのに。

 今日もまた無駄に1日が過ぎていく。

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眠れない夜に

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