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学生の頃の自分。

『本当に消えてなくなりたい』

 そんな時に腹が減っている自分に腹が立つ、というような言い回しの言葉を耳にしたことがある。表現の類のものだと思っていたが実際にその場面に直面すると、本当に腹が立つことが分かった。

 お腹が空くと満たそうと体が反応する。
 それに対して、心がこんなに空っぽになると、満たされようとするのではなく消えてしまいたいのはなぜ?満たしたいと思えないのはなぜ?

 昼頃に目が覚め、読書をして、絵を描いて、少しの買い物に行き、YouTubeを観る。そして1日が終わる。やることがあるのは分かっているが、なかなか手が進まない。
 こんな日々を送っていた自分にささやかな楽しみがある。お風呂に入ることだ。最近肌寒くなってきていたため、湯船にお湯を張り、入ることにしている。湯船に浸かり、1日を振り返ると何もしていないことに気付く。しかし、湯船に浸かるあの感覚に今日1日頑張ったと錯覚させられるのである。

 「明日こそは」と心の中でつぶやいて、今日も眠りにつく。

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眠れない夜に

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