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「勉強しなさい!」と言わない声かけの方法①×発達障害

こんにちは。公認心理師のゆたかです。発達障害の子供達の学習支援をしています。
昨日、教育委員会の偉い先生から「来週、お願いしますよ!」とお電話をいただきました。いよいよ1週間後に講演会があります。公演ネタ探しのこのnoteも大詰め。さぁ頑張らなきゃ。

さて、今回のテーマは「勉強しなさい!」と言わない声かけについて

親さんや先生たちから、この相談はもう何百回とありましたね。私がこのジャンルで活動を始めたのは十数年前なので、年間二桁くらいは軽く相談を受けていることになります。
みなさんも、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。

本当は子供が自分から勉強を始めて欲しい。
でも待っていてもゴロゴロとしてスマホを見たりゲームばかりしている。
だんだんイライラしてくる。
「勉強しなさい!!!!」
お互い険悪な雰囲気になる。

私はこの仕事をしてから「勉強をしなさい」って言ったことは記憶の限りありません。最初は気持ちを切り替えるのが難しい子でも、しばらく経つと子供達は自分から勉強を始めてくれます。
そこには専門家としてのコツがあります。長くなるので、まずは1つ目のご紹介

・「自分から勉強を始めた」体験を増やしていく。
私は来てくれた子たちと最初に雑談をするようにしています。自己理解やコミュニケーションの練習など、いろいろな目的があります。私は基本的に、子供たちが「そろそろ勉強しようよ」と提案してくれるまで勉強を始めないようにしています。

私の教室はゲームを持ってきてもokなので、雑談でゲームをプレイしながら見せてくれる子もいます。

そんなことをすると、いつまでもゲームをしていると思うでしょう?
でも、ほとんどの子が「先生、そろそろ勉強しよう!」と言ってくれます。

この時間って、子供達からすると「勉強時間と設定されているのに、勉強が始まらない」という状況だったりします。最初は楽しい時間なのですが「いつから勉強始まるんだ??」とだんだんソワソワして、我慢できなくなって「勉強しよう!」となる。

で、そこをすかさず「先生、話すのが楽しくて気づかなかった!ありがとう!」と褒めます。それを繰り返すんです。

コツは大人が「待つ」こと。これが簡単なようで難しい。
なぜなら、大人も「勉強と設定されている時間で、違うことをしている」というソワソワと戦うことになるから。でも、やってみる価値は十分にあります。

「家でも可能なの?」と聞かれることもありますが、もちろん家でもできます。
勉強時間の設定と待つこと。これだけ。
実際にやっていただいて楽になったとご感想をいただきました。

やらされるより、「自分からやっている」と思ったほうが定着もいい。
おすすめです。


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