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私小説 もやもやの頭で、面倒くさいNHKマイルカップを予想して見る。

東京競馬場11R芝1600m、G1NHKマイル、どの馬も、今一つのらない派手さに欠ける、いや私の頭がぼーとしているのだ。
年寄りは朝が早い今朝は5時に目が覚めた。
スマホを見てケンタッキーダービーの時間を確認してまた布団の中でうとうとする。
気づいてみれば、時は流れて年寄りの居場所は無くなっている。いや違う居場所は年寄りを拒否していない。
つまり私が拒否しているのだ。
はっきり言って流れ去った居場所の方が心地よいのだ。
そんな分けか、NHKカップ燃えない、面倒だ。
が、しかしギャンブル中毒は年齢に勝つ。
今朝のケンタッキーダービーの番狂わせの3番出目を頭に入れて、
18.14.15.13.3.8.6.ワイドボックスの数撃ちゃ当たるかも散弾銃攻撃をもやもやした空の府中競馬場に放つ。
終わり。
レース後に
私は、もやもやしたスッキリしない頭で15時40分発走雨のNHKマイルのスタートをテレビで観ていた。レースは先行馬が力強く、おやおや、これは逃げきる馬も出るかもと、ぼーとした頭で観ていたら、何とあっという間に直線半ばには中段に構えていた一団が襲い掛かり飲み込んでしまった、あああーと観ていると、ゴール前30mで3番が外から突っ込ンできた。
私は一瞬で覚醒した、「3番が来た」アドレナリン出捲り。
結果は11-3-10でハズレ。甘かった、ぼーとしていては、アカン。
勝利騎手はベテラン内田博幸。懐かしい名前だ。
勝利インタビューに、G1に乗せてもらえて、有難いと感謝の気持ちを伝えていた。
私には内田騎手の苦い思い出がある。
大井での、むかしの話だが、
その日1レースから競馬をしていたのだが、全然当たらない、その原因は内田が勝つからである。当時飛ぶ鳥も落とす、断トツのリーデイングだった内田には強い馬の騎乗依頼が次々とくる、トップ騎手と強い実力馬当然人気になる。
私は人気馬は買わない。
あの日は、12レース中10連勝位、いや12かな、兎に角内田が勝つ、内田を買わなければ、勝てない。私にとっては最悪の日だった。
地方競馬から中央競馬に移り、リーディングも何回か獲り絶好調。
落馬事故負傷か、年齢か、それが因か近年は、G1で見かけない時が増えた。
栄光を欲しい侭にした男が、馬主,、厩舎、調教師に、感謝の気持ちを伝えている。
翻って私はどうだ、年齢から居場所が無くなって来たと愚痴を言っている。
愚か者に勝ちは相応しくない。
今日は敗けるべくして負けた。
ただ一つ良い事は、内田騎手にガッツを貰った事か。
おわり

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