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教えてくれてありがとう。早く消えてね。

私にとって大切なこと。それは

「外出」「発散」。

これにつきる。


悲しいことにどちらもコロナに気付かされたもので、それまではさほど重要とは思っていなかった。「どちらかといえば好きかな」ぐらい、にね。


昨年11月にいわゆるコロナ鬱で精神科に2週間入院してからはや4ヶ月。残念なことにまだまだ外出はハードルが高い。


コロナ鬱で入院して退院してからも根本解決(外出していいという、以前の生活に戻る)はしてないままに4ヶ月が経過したので、病状は悪化の一途を辿っている。


※あ、非常に申し遅れましたが、当方もともと気分変調性障害と言う慢性のうつとADHD持ちです。


先週、あまりのストレスで、部屋の中でソファーに向かってクッションを投げつけていると


夫から「そういうのは嫌だからやめてほしい」と言われてしまい頭を抱えていた。


私にとって「ソファーに向かってクッションを投げる」と言うのは、考えうる最大の「何も傷つけないストレス発散方法」だったのだ。


これを止めるとなると、本当の本当に発散の最後の砦がなくなる…!


たまたますぐ精神科診察日が来たので、20年近くお世話になっている主治医にこの話をした。


主治医は「イライラを抑え、鎮静効果のある薬」を処方してくれた。


飲んで1週間。確かに私の「発散行動」は無くなった。ただ、大きな問題が起こった。


この薬を飲んで体感したのは「イライラを感じなくなる」のではなく、

「発散行動を起こす気力が奪われる」感覚だったのだ。


相変わらず外出できなくてイライラはする、しかし発散行動…クッションを投げるだけでなく、ピアノをひくとか歌うとか絵を描くとか。


それまでは出来ていた「健全な発散」まで出来なくなってしまったのだ。


苦しかった。


イライラは募るが発散する気力はない。おまけにクッションを投げることも夫に止められている。


ついに私はリスカに手を出した。かすり傷程度だが気持ちは楽になった。


ただ、このままコロナ収束まで切り続けるわけにも行かないので、夫とちゃんと話すことにした。


夫はインドア派。1年外に出なくてもなんともないという羨ましい性格である。


まず、外出できない苦しみがどれほどかを知ってもらうために、夫の嫌いなことを書き出してもらった。


「梅干し」「勉強」「ゲームが出来ない」「ノルマ的なストレスがある」…


子供か!と言いたくなるのを飲み込んで、


「私は大学の受験生の時に、毎日塾に行って、塾とは別に家で勉強を最低1日3〜4時間してた。

あと、親に設定された偏差値ノルマがあって、クリアしないと家の中で無視されてたんだけど、

もしそれを1年体験したら…どうなる?

もちろん、ゲームする時間なんて皆無だよ」


と言った。※夫は専門卒なので大学受験は未経験


夫はしばらく考えて「発狂するか逃げ出してる」と答えた。


「それだよ!それがまさに今の私の気持ちなんだよ!…だからお願い、クッションを投げると言う最後の砦を奪わないで!」


私がこう伝えると、夫は驚いた様子で

「外出できないってそんなに辛いことだったの!?だったらクッションぐらいいくらでも投げてよ!」


と言ってくれた。


私はコロナ前までは月に最低2回は友達とご飯食べに行くなり、ボランティアに参加するなり、イベントに行くなり、ふらっと一人でどこか行くなりする「外出」を楽しんでいた。


また、立ちのみ居酒屋的な所に突撃して、女一人で飲むなんてことも楽しくて時々していた。


あとは今までの記事でもさんざん書いてきたが離島旅行。青い空と海。きれいな空気に美味しいご飯。

そして島人と突然始まるコミュニケーションから巻き起こる様々なことは、常に刺激を求める私の「発散欲」を存分に満たしてくれていた。


外出すること、発散すること。

これが私の生きる道だとコロナに教えられた。

教えてくれてありがとう。


あとは一日も早くいなくなって!そうしないと

私、ウイルスじゃなくて鬱で死んじゃうから!!

もしサポート頂けたら、行く離島を増やします!…嘘です(笑)車いすユーザーの婚約者との結婚資金に使わせていただきます😄