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号&泣・絶&叫『ピーキー・ブラインダーズ』キリアンに恋暴発

うええええええ~~~~んうわあああああん、キリアン・・・・!!!!トーマス・・・・!!!!やばいやばいやばいこれはやばすぎるよおおぉぉぉ~~~かっこよすぎるぅうぅぅあああああ~~~~キリアン~~~!!!これが東京で暮らす33歳独身女性の3連休の有意義な過ごし方の見本です。

Photo by Peaky Blinders(on NETFLIX)

やばい。情事のシーンで泣けたのは、『裏切りのサーカス』のリッキー・ター(トムハ)とイリーナのシーン以来だ。つまり数年来だ。

S1E4:グレースに思いを伝えるトミー。既に致死量。

S1E3でグレースを救い出しておきながら彼女の問いに沈黙で答えたトミーだが、S1E4では静かに覚悟を決めたらしい。”この女には何かある”直感―それは彼女の裏切りからくるものだが―に抗うのをやめたようだ。彼女を教会に呼び、俺の会計係と秘書をやってくれ、と頼んだ後に、

”君に仕事を頼む最も重要な理由だ。知っておいてほしいんだ”

と言って、キス!!!!!!正気ですか?!?!?!?!

その会話の直前には、彼女がまた身分を隠す嘘を重ねたことを、「また嘘をついた」と指摘しておきながら。それがわかっていても、自分が彼女を思っていることを、言葉ではなくキスで伝えるトミー。

繰り返す。だから、正気なんですか?!?!もうキリアン致死量なんですけど??????殺す気なんですか?!?!?!BBC?????

その時点でわたしは仮死状態なんですけど。

とにかく、孤独な魂・トーマス・シェルビーがついにグレースに思いを伝えたわけだが、グレースは諜報員という立場から、キャンベル警部に入手した情報を流し続ける。もう気が気ではない。お願いだからグレース、トーマスを傷つけないで。

S1E5:トミーとグレース、奥ゆかしい一夜の始まり。

しかし、グレースは裏切らなかった。いや部分的に裏切ったけど、トミーに対する思いが募り、彼女はキャンベル警部に辞職を告げる。そこでまさかのキャンベル、グレースに求婚。いよいよこのおっさん、見苦しいキャラ確定である。いや~戦間期の警察なんてのはギャングと紙一重だよね、やってることが。私情挟み込みまくりやないか。当然グレースは辞退するも、キャンベルは「あの男のせいか」と逆上。トミーへの完全に私的な逆恨み開始。おい。

「トミーには手だししない」というグレースとの約束を違えたキャンベルの指示で、警官がトーマスのパブに押し掛ける。グレースはトミーを自室へ逃がし、かくまう。

もうこのグレースの部屋でのシーン、会話・・・

どんな少女漫画よりも、どんなラブコメよりも、最上級に、全世界の、生きづらさと闘う女の夢を体現している。

Tommy:  People look different at home.
Grace: In what way?
Tommy: Off guard.
Grace: Should I be on my guard?
Tommy: No. I'm a man who drinks tea.

ねえ、だって、初めて部屋に入れた男に、「いつもの君と違う。隙がある」なんて言われてみ??????隙、全開だよ!!!!

隙がある、と言われたグレースの複雑な表情もまたいいんですよ。普段、鎧を身に着けた自分が見抜かれている、っていうことに気付く瞬間。トミーにはこの重たい鎖帷子を脱いで見せてもいいのだ、っていう表情。ああ!!!恋がしたい!!!!これが恋!!!!!

そして少し黙った後「警戒するべき?」って聞くグレースもなかなかウイットに富んでいる。賢くて、世慣れていて、でも少し怯えている。わたしもこういう返し方ができる女になろう。

そこでトミーですよ。「いや、俺はお茶を飲む男だ(酒ではなく)」っていう、もうなんていうジェントルマンなの!!!!その言葉通り、窓の外を見るグレースにトミーは「騒ぎが落ち着いたら帰るよ」と告げる。手は出さないっていう意味だよね。グレースが「それはいつ?」と聞くと、トミーはこう答える。

Tommy: Late,I would say.

ねえわかるこれ????少しでも長くグレースといたい思いが、言葉から染み出すようだ。帰る、と言いながら、本当は帰りたくない、と言っている、このやりとり。これが恋ですよ、わたしがしたいのはこういうことなんですよ!!!!!(救いようがない)

グレースは「朝まではいないってこと?」と返す。「そうだな、朝までいよう」と返すトミー。もう!!!!!!!!くっそう!!!!この奥ゆかしいやりとりたるや!!!!和歌の送りあいかよ!!!!ああ。わたしもう簡単に男を連れて帰るのやめよう!!!!こういうふうにしようこの野郎!!!!

S1E5:トミー、グレースに愛を告げる。わたし、胸のど真ん中で恋を暴発させる。

グレースの部屋の小さな蓄音機から流れる音楽に合わせて踊る二人。そこへかのキャンベル野郎、見苦しいにもほどがあるが、外から二人の様子を覗く・・そうとは知らず、抱き合った二人はベッドへ。

なんて美しいシーンだろう。「この人だ」って思いながらするセックス。一度は埋めようがないと諦めた孤独を持ち寄って、互いに抱き合う。「この人も孤独な生き物だ」と、やさしく背中を撫で慈しむ気持ちが、涸れない泉のように湧いてくる。キリアンの手のひらがグレースの背中に置かれる、その触覚さえ感じられるような、陶酔に満ちたシーン。

そして眠りにつく前、トミーはこうつぶやくのだ。「シャベルの音が聞こえない」と。

西部戦線から帰還して以来、トミーを悩ませる悪夢は、おそらくドイツ兵が塹壕に迫った時のシャベルの音。グレースといると、その悪夢の音がしない、と言っているのだ。「シャベルって何?」と問うグレースにトミーはこう答える。

Tommy :  Will you help me?
Grace: Help you with what?
Tommy: With everything.The whole fucking thing.
             Fucking life,buisiness.
             I found you. And you found me.
            We'll help each other.

号泣。号&泣。

まるで詩だ。詩のような台詞だ。詩のような、愛の告白だ。

手伝ってくれるか?すべてを。何もかも。くそ人生を、仕事を。やっと見つけた、お互いを。一緒に生きよう。 
(Netflix字幕より。ちょっと意訳しすぎ感もあるが)

きゅあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーああああああーーあぁぁぁぁ~~~~~!!!ああああああ~~~~

何もいらない。何一ついらない。こんなこと言われたら。一言一句たがわずにこの言葉でプロポーズされたい。

泣ける・・・もう止められないこの思い・・・わたしやっぱり、普段クールぶってますし、厭世家ぶってますし、一人で生きていける確信を強めていますけど、孤独で傷ついた男が心を開く瞬間にずっと焦がれている。

でも都会にはあんまり孤独で傷ついたいい男いないんですよね。みんな適当に自己欺瞞して、自分を誤魔化して、マウントしてなんとか欠落感を埋めて生きちゃってるから。顔のいい女とファックして連れ歩いて、自己承認感得たちゃったりしてるから。そういう、えせ屈折男はいらなの。

一度は、自分で抱えるって決めていて、孤独を倦みながらも愛していて、それでも誰かに愛されることで自分は変われるかもしれないっていう希望を捨てきれない、そういう切ない生き物が好き。

だからそれ、トーマス・シェルビーじゃん!!!!

ああもうグレースうらやましい~~~~~~トミーにベッドであんなふうに言われたいあんなふうに抱かれたいくっそーーーーーーう

わかった。次回、テンポラリーダーリンが来たら、まずグレース風にやってみようわたしが。そうしたら向こうもトミー風になるかもしれない。

ああもうトミー・・トミー・・トミー・・・

このシーン、エンドレスリピートするよ・・・何も手につかないよ・・・とりあえず続き観なきゃ・・・・

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