コーヒー

ブラックコーヒー

朝の香り。

目が覚める。顔を洗う。尿意を満たす。しとしと小雨が降る。

神戸のとある町で一人の男がごみ収集の時間に間に合わずごみを捨てれずに悔しがっていた時。


ジンバブエでは双子の老婆が小麦を水でこねたものを食していた。

モンゴルの羊飼いが草原で四葉のクローバーを探していた時。

モスクワでは肉体労働者による暴動がおきていた。






そんな朝だった。二日酔い。

ちなみに神戸の男は俺のことだ。

一日の始まりを気持ちよくスタートできなかったこんな日は

喫茶店にでもいって気持ちを切り替えたい

なんてってったって目の前には喫茶店があるのだから

濃いいコーヒーを注文しよう。



チリンチリン♪


「いらっしゃいませ!」

「ひとりです」

「こちらへどうぞ」

「ご注文おきまりになり、、、

「アイスコーヒーミルクシロップなしで!!!!!!!!」

「かしこまりました」


かわいい店員さんだな。。。

おれは喫茶店で働いてる子が大好きだ。

さらにポニーテールと色白ときた

しかも俺の好きな薄い顔。

喫茶店マジックなのか??いや。きれいなこさ。。。


もしあの子とデートにいったとしよう。



俺「なあ、なんか喉かわいたな?」

彼女「うん。あ!!あそこの喫茶店でもはいろうよ」

俺「いいねえ」


チリンチリン♪


おばはんa「いらっしゃいませ~」

俺「アイスコーヒーで」

彼女「紅茶ください」

おばはんa「かしこまりました」


「なんか紅茶ってめずらしいね。好きなの??」

彼女「う~~ん、いつもは頼まないけどなんか今日てんぱっちゃって頼んじゃった。。。」

俺「へえ。。。(緊張してるのかな。。。緊張してるってことは俺のことが気になってるってことか。。そうだよな、だってそもそも全く気がなかったらデートに付き合ってくれないよな、へへっ)」


彼女「あ~~~このソファだよ。このふかふかのソファア、なつかしいなあ~」

俺「え、前もきたことあるのかい??」


彼女「二歳半の時ね、親戚のおばちゃんとコーヒーをすすりにきたの。

その時の私ったらガキのくせにアイスコーヒーなんか頼んじゃって。

でももちろん苦くて飲めないわけ

そしたらおばちゃんが「頼んだコーヒーは全部すすれ」って

今でも覚えてるわ。

あの時は少し厳しいなっておもってたけど今となっては感謝してる。

それからなの、私が喫茶店で働こうとおもったのは。」




俺「そうなんだ、結構思い出があるんだね」


彼女「夢はなに??」


俺「え、おれの??」


彼女「もちろん」


俺「ん~何かって言われると難しいな」

彼女「私の夢はね。。。世界一おいしいコーヒーをつくることよ!!

そのためならなんでも犠牲にするわ!!!!

私を邪魔する奴が現れたらなにをしだかすかわからないくらいよ!!

もしあなたがいま私のことを阻止しようって考えてるなら

いいわよ!!受けて立つわ!!

さあ、どうなの??コーヒーに対する愛はそんなものかしら???」


おばはんa「おまたせしました!アイスコーヒーと紅茶です」



彼女「さあ、すすりなさい」


俺【コクリ。。。】

彼女「いい飲みっぷりじゃないの!見直したわ、ほらシロップいれるの??入れないの??まさか何も考えずにすすってたんじゃないでしょうね??


俺「え、ま、まさかそんなこと」


彼女「最低よ、本当最低。

こんなことしてる間にもコーヒー豆たちが地球温暖化によって危機にさらされてるの、本当あなたってデリカシーのない人。

正直すすってる場合じゃないの。私喫茶店やめようとおもってる。

コーヒーの前にすることあるんじゃないかって。。。

そう思わない??

いいえ!!思われなくったって結構!!!いいわ!!

自分のことは自分でする!!

本当あなたってあの人に似てるわ!!!!

無神経で鈍感で少しピュア!!!!

でも憎めないのよね、、、、、、」






ザッ!!!







俺「え!!・トイレ??」






彼女「。。。。。。。」





スタスタスタスタスタスタ・・




チリンチリン♪


おばはんa「ありがとうございましたー!」








午後3時15分

俺の股間はふくれあがっていた。



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