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萃夢想願ビール「楽(Vintage.var)」の本音レビュー大公開!

はじめに

葉弥さん主催、ΣLeague ALLSTAR TOURNAMENTの開催にあたって、はみだしカンパニー様に協賛いただけることになりました!Σリーグ運営末席として心から感謝申し上げます。私自身は当日不在となってしまいますが、せめて盛り上げの一旦を担いたいと思いまして、広報部を勝手に代表して優勝商品となる萃夢想願ビール「楽(Vintage.var)」のレビューをしていきたいと思います。「ただの役得じゃねえか!」と思ったそこのあなた、正解です!楽しみ過ぎる!私を選んでくれてありがとう葉弥さん!

さて、せっかく話をいただいたからには全力で応えたい、ということでまずは本気で料理します。美味しいお酒は美味しい料理ありきですからね。

というわけで珍しく彩りを意識した料理を準備していざ試飲!

ビールの材料は大きく分けて4種類。水と麦芽とホップと酵母です。その中でも味を大きく分けるのが酵母で、この楽(Vintage.var)はベルジャンイーストを使っているみたいです。

色味はそこまで薄くないですね。ベルジャンイーストと聞くと、柑橘系でとにかくフルーティで華やかなベルジャンホワイトと呼ばれる種類のビールが思い浮かびますが、一般的なエールビールって感じの色合いです。香りを立たせるためにあえて常温から試してます。

合わせる料理はこちら。酵母の国の料理に合わせれば外れない、というのがビールのペアリングの王道。ベルギーといえば肉とポテト、というくらいにとにかく無骨で豪快な料理のイメージがあります。特にフライドポテトはジャガイモの品種で注文出来るくらいに幅が広いので、これは外せません(現地ではフリットと呼ばれるらしいですね)。

あとはとりあえず空振りはしないだろう、ということでサーロインステーキ

そしてヨーロッパっぽいチョイスということでエビとマッシュルームの地中海風です。

いざ試飲

まずは何も食べずに一口飲んでみます。ニュアンスはかなりフルーティ。思った以上に華やかです。色からはもう少し重たいテイストを想像していたのでこれは意外。いわゆる大手ビールメーカーの、「端麗、切れ味抜群、ホップの苦味が効いている」タイプのピルスナーが苦手な人に全振りした味わいですね。苦味をほとんど感じない、華やかな香りが抜ける、それでいてしっかり麦の旨味を感じる良いバランスになっています。

ペアリングしてみた結果、何を食べながらでもめっちゃ合う。しかし敢えてひとつ最高の組み合わせを挙げるなら、フリットですね。これは無敵。あらゆる食べ物と酒の組み合わせでも、ここまで完璧なのはなかなか無いぞ、というくらいに美味しいです。特に、今回はしっかりめに揚げたナチュラルポテトにしたのですが、これが抜群に合います。市販品で選ぶなら、フレッシュネスバーガーのフライドポテトですね。あのタイプ。濃い目に味付けしたやつと合わせたら本当に一晩中これだけで飲めそう。

ちなみに、香り負けしないので多分甘いものにも合います。私のおすすめはリンツのチョコレート(ホワイトが好み)

ペアリングまとめ

ステーキに関しては当たり前に美味かったので驚きは無し。完璧な組み合わせでした。今回は脂が多い部位を選んだので塩とワサビにしましたが、多分赤身とグレービーとかも普通に合います。海鮮として選んだエビとマッシュルームの地中海風に関してはキンッキンに冷やしたやつがめっちゃ合いますね。吟醸酒やワインにも負けない華やかな香りがよりくっきりはっきり楽しめるので、一番「贅沢している」気分を味わえるかもしれません。フリットに関しては書いた通り、王道且つ最強の組み合わせでした。

私の味覚的に合いそうなものを他に挙げていくと

・ゆず胡椒味のもの全般
・ナッツ類
・白カビ系のチーズ
・練り物のおでん

あたりでしょうか。割と和食寄りのものが意外にも合いそうな感じですね(吟醸酒に合わせる食べ物をイメージしてもらえれば大体外れないと思います)

計算外の落とし穴

ここで一つ、計算外だったことを言っておかねばならないのですが、シンプルに言うと、試飲なのに酔っ払いました。冷静に考えるとワインやストロング系のチューハイを超える度数のアルコールが含まれているので、ワインのハーフボトルを飲んだと思えばそりゃそうです。

少しの量でも充分に楽しめるインパクトのある味わいなので、少しずつ色んな料理を準備して飲むのがちょうど良さそうです。アルコールに強い人は瓶から直接ガーっといっても景気づけには良さそうですが、飲みやすさからは考えられないくらいにアルコールは強めなのであまり自信が無い方は飲み方にご注意を。

まとめ

普通にめっちゃ美味しかったです。これだけだとレビューにならないのですが、本当にシンプルに美味しかったですね。どんな人におすすめかと言ったら、これはもう明確に、「いわゆる一般的なビールの味」が苦手な人。日本で市販されているビールの大半はラガー酵母という種類の酵母を使っていて、ホップの苦味が引き立つ味わいになっていますが、これがかなり人によって好みが出るので「ビールは苦くて嫌い」という感想が出て来ることが多いです。しかし世界的にはラガービールはビールの1ジャンルに過ぎず、近年は日本でもエールと呼ばれる種類のビールが多く飲まれるようになってきました。その中でもこの萃夢想願ビール「楽(Vintage.var)」は明確にエールの良さを伝えることに振り切った味にしている印象が合るので、ビールが苦手な人にこそ自信を持っておすすめできます。

前項に書いた通り、アルコール自体は若干強めなので、香りを楽しみながらゆっくりと味わうのがいいと思います。キンキンに冷えた状態から、少しずつ温度が上がると香りのニュアンスも変わるので、その変化がわかるくらいのゆったりとした時間軸で楽しむのがいいかもしれないですね。何をするにも「ゼロ秒〇〇」「ファスト△△」のような時間的パフォーマンス、いわゆるタイパを求められる現代ですが、贅沢に時間を使って飲むことで、より楽しみが広がるビールだと思いました。


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