鼻風邪の様な感じで鼻がむずむずしていたので、
布団の中で、鼻の辺りに手を当ててみました。
すると暖かくなり、
なんとなく免疫力が上がる様な気がしました（あくまで気がしただけです）。
でも自分の熱でやるよりも人の温かさ、愛情みたいなものがあれば、
もっと良くなるんじゃないかなぁと思えてきました。
とはいえ、そんな殊勝なことしてくれる人なんかいるわけありません。
あえていえば子供の頃の母親や父親はしてくれました。
ずっと寝る時に背中を叩いてくれたり、
ああいう温かさって懐かしいなぁと思いました。

ひるがえって、
自分はもっと親に感謝せにゃならないという気持ちが湧いてきました。
そうだ、
俺は確かに親にもっと感謝しなければならない、
ここまでちゃんと愛情をかけて育ててくれたんだから、
本当はもっともっと感謝しなければおかしいのです。

でも、
親なんかに甘えていてはいけない、
なんでも自分でやらなければと思い、
大人になってからは親に対してはぶっきらぼうな態度を取っていたと思います。
それはもしかして、
自分に自身が無かった為に親に優しくなれなかったのかも知れません。

でも、
本当に大切に愛情をかけて自分を育ててくれた両親。
そのことのありがたさを、
健康を失って少し感じます。
子供の頃に少しでも風邪をひいたら、
すごく一生懸命に看病してくれたなぁとか。
本当にありがたいことです。

子供の頃に父親にお風呂の中で暗記させられた言葉があります。
それは孔子様の言葉とされる、
「身体髪膚（しんたいはっぷ）、
これを父母に受く。
あえて毀傷（きしょう）せざるは
孝（こう）の始めなり。」
という言葉です。
父親の言葉に続けて暗唱させられたのです。
意味は、
”この身体すべては父と母から受けた大切なものだから、
あえて傷つけない様にすることが孝行の始めである。”
という言葉です。
なるほど、
短い言葉だけど深く含蓄ある言葉です。
幼稚園の頃に暗記させられたけど、今この年になって生きてくる。
お父さん、
人生の指針となる様な言葉を教えてくれて、
しかも暗唱させてくれて、
心から感謝します。
本当にありがとう。