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#83 ブンデスリーガ観戦記。SCフライブルク。

こんにちは。
週末にブンデスリーガの試合を現地観戦してきました。
もちろん、いつも行くオイロッパパークシュダィオン。SCフライブルクのホームです。
何回行ったかな?と数えたところ、今日で10回目でした。
たまたま知り合った方が毎回チケットを回してくれるので、ほとんどのホーム戦に今シーズンは行くことができております。感謝。しかも格安チケット。
10回も行ったので、現地観戦の感想を書きます。
というより良いところを書くだけです。笑

・Europa park Stadion
SCフライブルク(以下SCF)のホームスタジアム。オイロッパパークシュダィオン。
収容人数は最大3万4千人と大きなスタジアムではないが、2021年から使用開始となった新しいスタジアム。

僕はこのスタジアムが大好きになった。
バイエルンのアリアンツアレーナやドルトムントのジグナル・イドゥナ・パルクと比べると収容人数は半分以下で小さい。アリアンツアレーナは行ったことがあるが、最初はその大きさ、迫力に圧倒され
「オイロッパパークシュダィオンはしょぼいなぁ。」と思った。

しかしアリアンツアレーナとは違う良さがここにはたくさんあることに気付けた。

SCFが多くのフライブルク市民から愛されていること。フライブルクの市民は約23万人。
しかし3万にが入るスタジアムのチケットを買うのは容易ではない。人気が凄まじいのだ。
なかなか買えない。会員でなければ事前に買うのは本当に難しい。
だからこそ、スタジアムの中にはSCFを心から愛する人らで埋め尽くされる。
例えばバイエルンやバルセロナ、マンチェスターユナイテッドは、大きなスタジアム、クラブであるがゆえ、旅行者や少し興味がある人らももちろん入る。
オイロッパパークシュダィオンにはそんな人があまりいない。みな、SCFを愛して、ユニフォームを着て、タオルマフラーを首に巻いている。

試合前に、「SC Freiburg vor!!」という曲が流れる。
これが凄い。ものすごい迫力だ。
スタジアム中の観客が全員立ち上がり、全員タオルや旗を振りながら歌う。
小さなスタジアムに、多くのファンがいるからこそ出来ること。
この歌を歌うことが本当に楽しくて、幸せで。
試合後も流れる。
勝った後にこの歌を歌うのは本当に最高なのだ。
今日もシャルケに4-0で勝って大声で歌った。
最高の週末となった。

・良い人まみれのフライブルクガー達
ドイツに来る前、ヨーロッパに旅行に行った友達に話を少し聞いた。2人いたのだが、彼らは2人ともちょっとしたトラブルに巻き込まれたらしい。
財布を擦られたり、荷物を取られたり、、、
イングランドのスタジアムだ。
そんな情報を聞いたので、少し警戒。

しかしオイロッパパークシュダィオンには10回行ったが、そんなトラブルには1度もあっていない。
最近は警戒ゆるゆるである。
それどころか良い人らに必ず巡り合う。

堂安のユニフォームを着ていると
「日本から来たのか?」
「堂安は素晴らしい選手だね。」
「楽しんでね!」
そんな声をよくかけられる。
特にW杯後の堂安人気はさらに高まった気がする。

今日はジャケットを着て行ったのだが、すごくあったかくなり脱いで手に持っていた、すると横にいた老人が
「そのジャケットをこの手すりにかけておくか!?」と言ってくれたり。

ビールを持った若者達と「Prost!!!」と乾杯したり。

毎回必ず横の人らと一緒に仲良くやる。
点を決めたらハイタッチして、ハグして。
同じチームを応援する仲間だと受け入れられているようで嬉しい。

さらに彼らの親切な行動は同じフライブルクガー達にだけではない。
例えば電車に乗っていて、横に今日の対戦相手のユニフォームを着た人達がいると、よく仲良く喋っている。
今日もそんな光景をみた。
試合後、スタジアムを出ると、対戦相手のシャルケサポの人らがチラホラといる。
1人のSCFサポの人が、シャルケサポに話しかけ、握手し、ハグをして
「またな!お前らもがんばれよ!」
ってお互い言い合い、笑顔で。
試合中あんだけブーイングし合っていたのに、終わればこれである。
良い関係だなぁと。

他チーム、他リーグがどんな感じかはわからない。しかし話を聞いていると暴れたり、喧嘩したり。トラブルがあることはよく聞く。
デュッセルドルフからフライブルクにきて、試合を観た日本人ドルトムントサポの方はフライブルクサポの民度の高さに少し驚いたと話していた。

もしかしたら他より民度は高くて安全なのかも、、、
しかしだからといって熱がないわけではない。サッカーへの熱は大きい。他チームに負けていない。それは断言できる。

・そしてフライブルクが好きになる。
ドイツ、フライブルクの約1年間の滞在を楽しくしてくれたのは1つは間違いなくSCFだ。
ドイツに来る前から結構好きだったが、サポーターと名乗れる程熱狂するファンではなかった。
しかし今は自信を持って言える。
「俺はSCフライブルクのサポーターだ。」と。
この1年でただのSCF好きからSCFサポーターになれたと思う。

このチームを通して色んな人と関わることができた。
部屋主さんや同じチームの人ら、たまたますれ違った人ら、たまたま席が隣だった人ら。

今日は自転車でスタジアムまで。
信号待ちをしていると、横の車が大音量で「SC Freiburg vor!!」を流している。
目が合って、信号待ち中一緒になってタオルを振り回していた。何気ない出来事だけどこれが嬉しい。

先程書いたように、スタジアムでもこの歌を一緒に歌い。
試合が始まれば一緒に審判や相手選手に文句を言い、SCFの選手に拍手を送り。
点が入れば一緒に喜び。
試合に勝って一緒に喜び、引き分けたら悔しがり(俺が観に行ったホーム戦では負けなし)。
フライブルクガーとなれていることを実感させてくれた。

今日も試合後に喜び、歌を歌っていると、後ろから力強く肩を組まれた。「Keita!!」と叫びながら。SVホッホドルフU19の選手だった。
練習中観たことのない顔で喜んでいた。
そして酔っ払っていた。
一緒に歌い、勝利を喜んだ。

帰り道。
自転車で帰るのだが、駅まで歩く人らも多い。
ちょっと危ないけど、人たちの隙間を自転車で通り、ゆっくり追い抜く。
その時色々なSCFサポの人らをみる。
なんとなく、これが好き。
歌う若者ら、目を輝かせる子ども達、余裕を持って満足気に帰る老人達。
全ての年代の人らがこのチームを愛しているんだなぁと実感する。

今シーズン、このスタジアムでの試合は残り3試合となった。終わりが見えてきて少し寂しい。
必ずまたここに来たい。そんな場所になった。

ドイツでの生活をより良いものにしてくれたSCフライブルクには大きな感謝をしている。

SC Freiburg vor!!
残りの試合も前に進み続けよう。

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