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#69 SCフライブルクU12試合観戦。

おはようございます!昨日はSCフライブルクのU12の試合を観戦してきました。前々から行きたいと思っていたのですが、なかなか時間が合わず。やっと行くことができました。その時のレポートを!

・SCフライブルクは12歳からスタート
まずSCフライブルク育成アカデミーのスタートは12歳からだ。普通の街クラブと違って11歳以下のチームは持っていない。12歳までは近くのクラブで伸び伸びと!という意味がある。だからU12は出来たばかりのチーム。因みにU12しかいないがU13のリーグ戦に参加している。つまり日本では小6の子たちが中1のリーグ戦に参加している感じ。

・最初はあまり強くなかった、、、?
1度だけ練習を夏に見に行ったことがある。フライブルク中に才能を持った子たちがここに集まる。それからたまに結果をチェックしていたが、実は今も首位ではない。3位だ。特にシーズン序盤は真ん中あたりにいた。この辺では唯一のブンデスクラブのチームなのに独走はしていない。
そして今日の相手はアイントラハトフライブルク。フライブルクでのU13での力は最強格。シーズンスタート時点から常に首位にい続けている。1度試合を観に行ったことがあるが、確かに強い。1人1人基本がしっかりしているし、中には素晴らしい才能を持ったエリート選手がいるように感じる。リーグ戦ではSCフライブルクと当たるのは2回目。1回目のアウェイ戦では、なんとSCフライブルクは1-3で敗北していた。このアイントラハト以外にも引き分けたり負けたりで意外と結果が安定していない。それもそのはず、出来たばかりのチームなのだ。そしてチームメイトも出会ったばかり。他のチームは多少の積み重ねがあり、チームメイトとは顔見知りなのだろう。
チームの完成度が違うのだ。U13の時点でドイツサッカーは簡単なものではない。エリートをかき集めれば勝てるということではない。チームにならないといけない。
前回の試合から約半年。リベンジの時がやってきた。アイントラハトはまだ首位。アイントラハトも前見た時と比べると成長が感じられた。個人としてもチームとしても。
しかしSCフライブルクはそれを超える成長を見せてくる。今日の結果はなんと2-0でSCフライブルクの勝利だった。

・チームとして戦えている両チーム
事前情報はほとんどなかったが、本当に良い試合を見せてくれた。前半はSCフライブルクのペース。常にボールを握りポゼッション。相手のプレスを掻い潜り前進し相手から2得点を奪う。折り返し時点では2-0となり勝てるぞ!というムードがあった。しかしここで折れないからアイントラハトは強いのだ。特に後半スタート。システムを変更して2-3-3のような形に。センターバックを2人残してほぼ全員で前へプレスをかけまくりショートカウンターを狙い続ける。後半のペースは常にアイントラハトだった。「ぜってぇ取り返してやるぞ!」とチーム全員で勇気をもってプレスを仕掛ける。それには走力や体力が必要。ヘロヘロになりながらも最後の最後まで諦めず戦った。対するSCフライブルクも全員で守る。相手の勢いに呑まれそうになっても、チームとなり、迎え撃つ。全員で全力で守備をする。キーパーもファインセーブを連発しチームを救う。
2点差が早いうちについた試合だったが60分間は本当に楽しかった。
最近チームビルディングの重要性を感じたので特に敏感になっているが、両チームとも1つのチームとしてものすごい完成度だった。それは戦術だけではなく、みんなで目標に向かい戦う姿があった。
・うるさい子ども達
言葉が悪く聞こえるけど、これが1番良い表し方だと感じた。試合中両チームとも子ども達がすごくうるさい。これは誉めている。いいことだと思う。例えば良いプレイをしたら。得点を決めたり、キーパーのスーパーセーブだったり、ディフェンスの良い対応だったり。
その瞬間ベンチやゴール裏でウォームアップしていた選手達から「Jaaaaaa!!」と大声でみんな叫んで盛り上げる。SCフライブルクは前半は「いいぞ!」と選手達らで声を掛けあう。コートの中の選手はもちろん、加えてベンチの選手達も一緒に戦っているようだ。後半防戦一方となり、耐える時間が続いた時も、声が途絶えない。
アイントラハトも同じだ。前半0-2で厳しいはずなのに選手らが盛り上げて、前向きなプレイし続ける。「続けろ!続けろ!」「もう一度だ!」と。
選手達が主役となり、声を掛け合い、盛り上げ、前向きにプレイする。なんて素晴らしい両チームだ。と感じた。

・特に印象に残った選手
特に印象に残ったのがアイントラハトのセンターバックの選手。後半はシステムを変えてプレスの枚数を増やした。代わりに最終ラインの人数を減らした。プレスは大ハマりして何度もチャンスを作る。しかしさすがはSCフライブルク。隙をついてカウンターを仕掛ける。カウンターが成功しゴール前で2vs1になる時もあった。それをほぼ1人で潰し続けていた。印象に残ったことはプレイだけではない。後方1番後ろから監督のように大きな声を出し続ける。「いいぞ!その調子だ!」「続けろ!」「惜しいな!」「前から追うんだ!」彼はアイントラハトの後半の猛プレスには参加していないが、後ろの彼なくしてはチームはあんなにリスクを冒してプレスに行くことはできなかっただろう。
アイントラハトの11番の選手も強く印象に残った。スピードとテクニックを持ち合わせいるドリブラー。しかしすごいと思ったのはその後だ。ボールを失った時の守備への切り替えがめちゃくちゃに速い。だからドリブル突破が失敗しても、すぐ取り返して結局抜き去る。時には最終ライン付近まで戻ってきてディフェンスする。後半のプレスも彼が始動係として走り、声を掛ける。どの場面にも大体彼が登場する。60分間、最後の最後までそれを続けた。「ああ、こういうのが本当のエリート。正しい才能の育て方なのだなぁ。」と感じた。

・親の観戦マナー
この2チームはフライブルク付近ではエリート達が集まるチームだ。僕も勝手にそれをみたわけで。この日は選手の家族達が大勢見に来ていた。大体40人ぐらいか?その中に混じって観戦していた。
コート横から「ああしろ!こうしろ!なんだそれは!」という人は1人もいない。みんな基本笑顔で、子供のサッカーを楽しんでみていたように感じる。
良いプレイがあると、拍手をする。そして「良いぞ!」と。ほぼそれだけ。試合に負けて不機嫌になる人はいなかった。「惜しかったね。」「良いゲームだったな。」そんな風に話しながら試合が終わるとみんな拍手している。
1人印象に残ったパパがいた。少し強面のパパ。選手達がミスをしたりすると声を出さずにその場で1人で暴れている。「ちゃんとしろ!」と多分言いたいんだろう。そこで我慢するために、そのエネルギーを変な動きに変換し堪えている。外からみたら少し笑える。しかし子どものためにこの気持ちは我慢すべきだ。と理解してなんとか耐えているのだと思う。
それもそうだ、ブンデスリーガを観に行くとサッカーに対してものすごい情熱を持ち応援するサポーターがドイツにはたくさんいる。プロの試合では「何だそのプレイは!バカヤロウ!」「審判ちゃんとしろよ!」とか。相手の選手に中指をたててブーイングしまくる光景も珍しくない。この保護者の中にも絶対にいるはずなのだ。そして我が子のサッカーに熱が入らないはずがない。でも、子供のサッカーへの適切な関わり方をみんな理解している。素晴らしい雰囲気だった。

・今日はSVホッホドルフ!
本当は途中までこのnoteは前日に書いていたのですが、途中で寝落ちして、朝書いてます。
この後、SVホッホドルフU13の試合。ここ最近はチームとしてまとまり、良い試合ができていて、調子は良い。今日の相手は前半戦負けている相手。
それと少しだけ因縁がある人がチームに数人いるんです。いつもより少しだけ多くチームの気合が入っている、、、?ような気がします。楽しみです。

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