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#96 過去の自分、若い指導者達へ!興味があればとりあえず行ってみようぜ!

こんばんは。
もうすぐドイツ生活を終えます。
今日は偉そうに若者へ向けて書いてみます。
過去の自分へ向けても含めて。
読んでくれてる若者がいるのかは知りませんが、、、笑

・日本は!?ドイツは!?
何でこんなこと書こうと思ったかと言うと。
もうすぐ帰国するので同年代の知り合いと連絡取ることが多くて、
「ドイツサッカーのこと教えてよ!」って言われて。

「いや、1年じゃぜんっぜんわからん!」
そりゃ0ではない。
学んだことはたくさんあるけど、1年で完璧に理解したとは思えない。
教えるなんて無理。
感想をツラツラ語るのはできるけど、それもあくまでも1年で、ドイツ語も喋れんやつが見れた範囲だ。

このnoteでも「ドイツは、、、」「日本は、、、」
とよく書くけど。
少し訂正と追記したい。
「(俺が見た範囲での)ドイツは、、、」
です、、、

日本も。
自分の地域でのことしかわかってなかった。
例えばSCフライブルクのアカデミーをみて、日本と比較してみようとして。
比較対象はJリーグのアカデミーだ。
知らないんです。Jリーグのアカデミー。
ちゃんと見たことないんすよ。
話を軽く聞いたことはあるけど、、、

日本サッカーからも学べることはあるんじゃ?
日本サッカーのことをあんましらねぇな。と思う。
最近はSNSの発達により色んな情報が容易に入ってくる。
素晴らしい取り組みをしてる人たちは日本にもいる。
帰国後はそれらを見に行きたい。
日本の現場には問題点があることも事実だが、学べることはある。

一部の若い指導者(自分も)は
「欧州の現場が最高峰!日本はダメだ!」
とちゃんとみてねぇのに言う。
もっと広げるとサッカー以外の知り合いのは、サッカーに限らず
「日本はダメ!海外は、、、」
と言う。
そもそも主語がデカすぎる。
「日本は」もデカいし、「海外は」とか「欧州は」はもっとデカい。
僕らは本当に日本を全部知っているのか?

欧州だから凄いのではなくて、欧州の人らがどのように考えて、取り組んでるのかの過程が大事だと思う。

だから国はあんま関係ない。
そんなフィルターかけずに素直に、謙虚にどこからでも学ぶ姿勢が大事だと思う。

ドイツだろうが、日本だろうが、ブラジルだろうが、アメリカだろうが。
自分の価値観に当てはめて、素直に吸収していくことが大切である。

「ドイツにサッカーの答えがあるはず!それを知りたい!」
そんな気持ちが実はあった。
すぐ答えを求めたがるのが日本人っぽい俺。

実際は逆。
さらにわからんくなった。
サッカーを知れば知る程、サッカーの奥深さを知り、簡単に「答えはこれだ!」と言えなくなっていった。
ここでは自分のサッカー観が如何にちっぽけなものかと強く思い知らされた。

だから最高だった。
日本と比較してとかじゃなくて、楽しかったし、色んなことを学べた。それはこのnoteで書いてきた。

これからも今の自分に納得せずに、考え、学び続け、少しずつでいいからサッカーを正しく理解していきたい。

そう思わさせてくれたのはこのドイツサッカーだった。

・ドイツに来る前にやっておきたかったこと
ここからは少しの準備不足だった自分の後悔を。

まず、さっきの話と繋がるけど、日本サッカーをもっと見てからドイツにこればよかったと思った。
そもそも日本に戻り指導者をやるにしても、日本でのことをしっかり知っておかないと、ドイツで学んだことを活かすのは難しい。
比較するのも出来ないし。
僕はたまたまドイツでサッカー観や考え方の学び方を知ることができたが、多分日本でもその環境はある。「日本はダメ。」と言う前にそれを探してみた方が良い。

後は、覚悟と目標を明確に作らずきてしまったこと。
ぶっちゃけ「ドイツに来てみて色々考えよう。」と若干ふわっとした気持ちできた。
よく友達に「ドイツに行くなんてすごいね!」と言われるが、そんなことはない。ある程度のお金と時間があれば別に誰でも来れる。

昔と違い、在独日本人はかなり多くなっているからありがたいことに助けてくれる日本人は多かったし、今は翻訳アプリの性能もすごいし、ドイツ人達は海外の人らに慣れてる人も多いし、聞く話によると滞在許可は昔より楽に取れるようになっているらしい。
だから僕みたいに1年ぐらい滞在するのは多分その気になれば誰でもできる。

多分難しくて、本当に必要なのはここからである。
例えばこちらで仕事をするとか、サッカー指導者ライセンスを獲得するとか、クラブの監督をするとか、結婚するとか。

「1年で学んで日本に戻る」って選択に逃げの意味は少し含まれると自覚している。もちろん、前向きな意味のが大きいけど。

頭では「今後もドイツに滞在し、ライセンス取得や監督経験を持つ。」ことがより自分のためになるだろうし、本当に必要なことだと理解しているつもりだが、どうも感情が追いつかない。
結構早い段階で、「1年で日本に帰る」は選択した。
ドイツに来る前、僕にはそれらの覚悟や明確な目標をつくらずここに来てしまったため、慣れなくて厳しい環境のドイツでその覚悟や目標を作ることを僕には出来なかった。

さらに明確な目標がないから最初の4.5ヶ月は結構ふわふわした感じで過ごしてしまった。

だからそれは少し勿体無いことをしてるのかなと感じている。
「そんなん目標作っていくの当たり前やろ!」と、思う人は多分いると思うけど、、、
それらはしっかり作ってくるべきだと思う。

・とりあえず、来てみろ。
長々と語ったけど、時間があるやつはとりあえず来てみろ。と言いたい。
最強の日本パスポートは滞在許可証がなくてもとりあえず3ヶ月は滞在出来る。
直前にちゃんと目標を作ってからこればよかったって言ってるけどとりあえず数週間ふわっと見に来るだけでも良い。

高い金を払って、オンラインでよくわからん欧州のライセンスやら取ろうとする前に現地に来てみてみろ。
日本から出てもいないのに、「欧州のこれがすごいんだぜ!」と周りに語る前1回来てみろ。
(過去の自分に言ってます。)

絶対価値がある。

ここには、自分の知りたかったことや理想もあるが、思ってたのと違うものもある。
ここに来たから知ることができたことはめちゃあった。
多くの人が欧州の様子を動画や記事、講習会などで伝えようとしてくれてるが、やはり実際きてのみ知れることはたくさんある。

先日、シュツットガルトに観光とサッカー観戦にいった。
フライブルクやミュンヘンでブンデスリーガ観戦をしたので、ある程度もうブンデスリーガの雰囲気とかはわかってるつもりだった。
けど初めていったスタジアムはまた違った雰囲気で、降格争いをしているシュツットガルトのサポーターも想像と全然違くて。

行ってみないとわからないことはやはりたくさんあるんだなぁと思わされた。

時間やお金はかかるが、興味があれば1度そこに訪れてみることは大切だ。

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