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オーストラリアでバリスタになるにはどうしたらいいのか?(パース編)

(2023年5月情報更新しました。)
特にどことは言いませんがオーストラリアの留学エージェントにバリスタになろう!みたいなうたい文句があり、尚且つ、バリスタになるコースもあります、$4000!みたいな事が書かれてますよね?

本当になれるかどうかというと私はとても疑問です。私なら黙ってオーストラリアに行く前に日本のUCCアカデミーの講座をうけるかもしれません。しかし、オーストラリアにワーホリや勉強しに来てる人はやはり、仕事をしないと現地のコミュニティーには入れず、オーストラリアで日本人やアジア人たちと働いて寿司をまく。みたいな事になりかねませんので、どうしたら現地でバリスタになれるか? もしくは現地のカフェやレストランで働けるのか?ということを今後新しくオーストラリアに来る方、今まさに探している人向けに書いておきます。現在日本にいる方も、こうやってオーストラリアでは仕事を探すんだなぁみたいな事がわかると思います。他の州だと違うのかもしれませんので、あくまでパース編です。

資格を取りに行こう!

大体ですが、有名なコーヒー豆の会社は卸しているカフェ従業員に向けてトレーニングをしているところが多いです。”全くコーヒーなんて作ったことないし、飲食店でも働いたことがありません!” という方が履歴書を作ってカフェに配ったところで、残念ながら、いらない、何ができるかわからない、で終わってしまいます。
なので、まずは経験がないけどやる気を見せるところからがいいと思います。(なれなくてもコーヒーの基礎が知れます)

 おススメはFive sencesが行っているコーヒートレーニングのコースです。
Barista Training - Coffee Training Courses | Five Senses Coffee

まずはFundamentals Espresso & Milk $297 を受けましょう。7時間もありますが、基本のコーヒーの味の変化や実験、基本のメニューなど実技で教えてくれます。そのコースを受けた後、Advanced: Espresso Extraction $165 の3時間のコースを受けて、どのようにグラインダーの調整をするのかなど基礎の基礎を学ぶことが出来ます。時間が余った場合ラテアートの練習をさせてくれたりもしました。
このコースがいいと思うのはコーヒーマシンの洗浄も教えてくれるからです。洗浄、バックフラッシュはとても大事なのに実際の仕事のクロージング担当ではないと、永遠に学ぶことが無かったりするのです。なので洗浄の仕方を教えてくれるのはとてもありがたいコースなのです。

(訂正)Covid hygiene certificateが今は必要

AHA WA - Hygiene Training & COVID Safety Plan でとれる資格です。コロナをどう扱うか?飲食店の人間がどのようにコロナ禍で働くか?というのを学ぶ資格です。飲食店で働く人間は法律上、100%とらないと働けません。

2023年現在この資格は特に必要ありません。

(訂正)Triple Vaccination ワクチンのブースターは打ちましたか?

現在ワクチンを打っていない人間は飲食店で働けません。規制が緩和しているので今後変わるかもしれませんがまだワクチンの有無は聞かれます。

2023年現在ワクチンの有無は仕事探しに関係ありません。

英語のレベルは大丈夫?Upper-int(B1,B2)無いときつい

当たり前ですが飲食店はコミュニケーションの繰り返しなので英語のレベルが低い人は働けません。それでもいいというボスもいるにはいるのですが、英語のレベルが低いと言われたことの理解度も低くなり、結果ミス多発、働いてるほうも、働かしてるほうも悲しくなる結果に。

正直オージー客は気に入らなければ自分が納得するまでキレてごねてくるKarenカレンと呼ばれる客もいます。カレンについてはクレーマーにカレンという名前が多いため、女性のクレーマーを通称カレンと呼びます。(気になる人はググってください)

先輩が横に立って1対1で教えてくれることなんてありません。メモを取る時間も与えられません。ただし、理解するまで何回も質問するのは許されます、ただ何回も同じミスをしたり何回も聞いてるともちろん出来ない使えないやつとしてシフトに入れてもらえなくなることも。ただし、日本人の勤勉さはいつでも評価されやすいです。もし英語のレベルが低くても、学びが早くてサクサク動ける人ならチャンスはあるかもしれません。

履歴書はちゃんと書けてますか?

仕事が見つからない!という日本人にありがちな履歴書が、日本ベースの履歴書をそのまま英訳してるだけ、というのがあります。カフェの仕事はフォーマルである必要はありませんが、最低書かなければいけないことはあります。

1,名前
2,電話番号
3,住所
4,サマリー:何のvisaでオーストラリアにいるのか、どのポジションがいいのか、何日何時間の仕事を探しているのか、自分のキャラクターなど
5、職歴(関係ない職種は書かなくてOK!)飲食業なら飲食業の経験のみかく
6、学歴、今勉強してることなどあれば(大学生なら、シフトの折り合いがあるので書いた方がいいです。勉強してる内容によっては興味を持たれます、尚且つ週2回くらい入れるショートシフトの人を探してる場合、学生の方が優遇されることもあります)
7、資格 コーヒーの資格とかRSAとか(アルコール取り扱い)Covid hygiene certificateとか ワクチン打ってるかどうかなど
8、リファレンス いなければ省略可。上記に書くことが無いときは日本の職場と番号でも書いとけばいいです。絶対に日本まで電話をかける人はいないので。オーストラリアの前の職場のボスとかあなたの仕事っぷりを評価してくれる人、電話に出てくれる人がいる場合は、前もって書くことを本人に連絡しておきましょう。

よく日本人の履歴書で見かけるのが、履歴と自分のできることが書いていないただの大きい名刺になっているのを見かけます。具体的に何ができるのか、働ける時間だけ書かないで、ホールを希望しているのかバリスタなのか?経験がなくてもジュニアとしてバリスタがしたい、と記入しないと印象に残りません。

履歴書配るときに愛想悪い人ははじかれてます

郷に入ったら郷にしたがえ、履歴書一枚わたすときにでも緊張しすぎて笑顔がない人が多いです。しっかり第一印象をチェックされてます。ちゃんと渡す人にHow are you?くらいニコニコして聞きましょう。相手がボスじゃなくても、将来一緒に働く可能性がある人間を見られているのですから、働いたら楽しそうだなと思わせるフレンドリーさ、愛想のよさは大事です。

印象が残っていたり、人を探していれば当日に連絡が来ることも多いです。履歴書渡した後に連絡がきた場合は面接があり、トライヤルです。経験がなくてもトライヤルで言われたことをすぐできる人、スピードがある人、と判断されれば経験がなくても受かります。

最終手段!エクスペリエンス!無給で経験してチャンスをつかもう。


本当にコーヒーを作った経験がない人がバリスタの仕事を始める場合、同時進行でエクスペリエンスで現場で働くこともできます。
オーストラリアの高校生は、学校によっては社会経験の為に何時間かリアルな職場で社会経験をしなくてはいけません。それと同じで、経験のない人が午後の暇な時間にきて少しやってみる、経験してみる、ということはよくあります。でも所詮無給なのでその程度の仕事しかありません。エクスペリエンス中に覚えたことが仕事につながるチャンスもあります。
本当に縁のない方はエクスペリエンスから始めるのも手かもしれません。ただし、英語でコミュニケーション取れる人に限ります。

最初から人気店や忙しいCBDのカフェで働くのは難しい

オーストラリア人でも、コーヒーの経験がなくてバリスタになりたい人はJuniorバリスタの求人を待つか、DOMEやCOFFEE CLUBなどのチェーン店から始める人が多いです。有名店で働いている人はほとんど経験者の人です。もしくはアジア人オーナーの店で始めるのはいいかもしれません。アジア人オーナーは日本人がよく働くことを知って信用してくれています。経験がなくても時間が少なくていいなら、とチャンスをくれる場合があります。
もしくはすでに働いてる友人がチャンスをくれる場合があります。すでに働いてる人がいれば、話を聞いてみましょう。オージーは優しくて助けたい!と思ってくれる人も多いので、力になってくれる知り合いに頼ってみるのは恥ずかしいことではないですよ。

まとめ

英語力か経験がないと始めるのは難しいですが、でも必ずどこかにチャンスはあります。あきらめずに配り続ける事が大事です。特に2022年5月現在はどこもかしこも人が足りないので受かりやすくなっています。是非頑張ってほしいです。

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