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麗しき令和カラー・かぐわしい令話の香り

いよいよ新しい時代「令和」。
一つの時代が終わり、新しい時代の始まりです。

そんな時、その時代を作り上げるのは、一人一人の意識であるとしたら、それが美しきものとして頭の中で描ける様なイメージの種を撒くことは、とても意義あることでしょう。

令和に向けたカウントダウンの中で感じていたのは、この「令和」が新しい時代だからというだけでなく、新時代の年号の「表記」や「音の響き・耳当たり」「年号の由来となる背景のストーリー」に対して、人々がシンプルに「美しさ」を感じ、希望を抱いてもいいかなと思えているからなのではないかなということ。

その一つに当たるのがこれでしょう。

4月初旬、その新年号発表とともに日本流行色協会が発表した「令和 慶祝カラー」

この「令和 慶祝カラー」は、「令和」という年号が「万葉集」の梅花の歌32首の序文をもとに選ばれたことから、春の訪れを知らせる日本の代表的な花にちなんで選定されたそう。

「自然の美しさを愛でる穏やかな日々が未来永劫続くように」という願いが込められているとのこと。

■令和 慶祝カラー
<梅(うめ)>
系統色名:モデレート・パープリッシュ・ピンク
マンセル値:3.4RP7.4/6.8

<菫(すみれ)>
系統色名:ダーク・パープル
マンセル値:7.1P2.9/3

<桜(さくら)>
系統色名:ペール・パープリッシュ・ピンク
マンセル値:2.8RP8.8/2.7

「令和 慶祝カラー/一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)」より


和の微妙なニュアンスのある色出しって本当に美しい。美しい香りや音楽のよう。

これら色を見ているだけで、柔らかで、品が良く美しい、芳しい気分になってきます。

視覚情報の中でも「色」の情報伝達スピードは最速・インパクトは最強なのですが、それが各色につけられた名前の効果(ラベリング効果)も相まって、脳が勝手に香りを想像して作り出し、自分の中で香っているかのよう。うっとり。

筆者は、幼少の頃から「警察犬」否「火災・ガス探知機」とまで言われる、方向性が少々おかしく不必要に敏感な嗅覚を持っているため、実生活のある面で生きていきづらい人生を送ってきましたが、この「想像食い」ならぬ「想像嗅ぎ」が、このような美しい事柄において発揮できることは、場所を選ばず一人勝手に幸せになれる瞬間です。

と思っていたら、何とその香りが発売されます。

資生堂から「SHISEIDO 令和元年記念 香水・白粉」が12月に発売されるというニュース。

イメージ画像の配色も、日本流行色協会が発表した「令和慶祝カラー」のイメージとも共通しており(厳密には資生堂のイメージの方が、若干明度が高く、色温度も若干高いです、使用色数が多いのもありますね)、本当にその香りと色を具体的な美のアイテムとして作り上げるって素敵。

「新元号の出典となった「万葉集」の「梅花の歌三十二首」の序文に “香”“粉”など化粧に関連した言葉が記してあることから、「令和の時代が全ての人にとって、美しく、かぐわしくありますように」との願いを込めて作った」そうです。

イメージ画像上に見る白粉の色は、まさに令和慶祝カラーの「桜」。
(ちなみに筆者は、約2年ほど前に「七色粉白粉」100周年記念で発売された復刻版の中のグリーンを大事に使っています。)

ふんわり肌になれそうな、令和イメージの「桜色」の白粉も使ってみたい。

ああ、美しきは良きことかな。

新しい「令和」という時代が、自然を愛で、美しく穏やかでかぐわしい、そんな日々とより良き未来を作れる時代になりますように、すべての人にとって。


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