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グローバル・コミュニケーション:手を握ることと、トランプに思う

2017. 05. 24記事

昨日から「メラニアが手を握られることを拒絶した」とか何とか、色々と出ています(苦笑)

image: GQ

特に下記リンクにある映像はトランプ氏が大統領に就任して以降、彼との握手で注目されたシーンがクリップされており、なかなか興味深い。

そして、今回の件。現FLOTUS(First Lady Of The United Utatesの略)は、「触れるのが嫌」「握られるのが嫌」ということでは無く(あるかもしれないけれど)、あまりにこの二人の動きやそのタイミング、根本的に意思の向かっている方向が違うのだろうとつくづく思う。

まずこの二人、日常的に自然と手を繋ぐとかないのでしょう。ちょっと手が触れたかと思ったら、すぐに離れて・・・という妙なぎこちなさがある。

そして、お互いのことをきちんと見ていない。だから動きのタイミングもずれる。トランプ氏はきっと思いつきでやっているのでしょうし、彼女にしたら「何?今?そんなこと言われてないし」「私、今、綺麗に歩いているシーンなんだから、余計なことして邪魔しないで」もあるのか?(無視、もしくはあしらっておくというのが日常ということとも考えられる)

パブリックな場で、わかりやすくポーズを取るのは役目として演じれば片が付くけれど、アドリブは無理のようです。やはり人間は、いざという時にぽろりと出るのは日常・習慣。それはどのような人でも同様に。

就任式で車から降りた後、自分だけさっさとオバマ氏のところに歩いて行ってしまい、反対側のドアから出たメラニア夫人のエスコートなど御構い無しという誰もが知るシーンは、やはり全てに通じていると見て間違いなさそうだ。

公的な場で夫婦はセットということさえも、形式上成り立っているだけで、本物じゃない(夫婦の形は様々だろうが、あまりにぎこちない)。だから、相手に触れること自体ここまで不自然になるのだろう。

上のリンクで、トランプ氏が様々な人の手を握る映像を通して見えてくるのは、握手した上から「ぽんぽん」とやるのは、やはり彼なりに相手を”可愛がっている”という気持ちの表れ(好意というより”可愛がり”・苦笑)。そして、我が国の首相は「ぽんぽん」してもらった上に、かなり長い尺での映像がある。いやはや、喜ばしいやら、複雑やら。
そして、「手を握りたいトランプ」が、握らなかった相手もいる。。。

ちょっと真面目なまとめ考察としては、人と人が手と手を触れる/繋ぐこととは、やはりとても大事で重要なことである。それが実際の手でも心の手でも、サッと手をつなげるパートナーシップこそ最も強固。オバマ氏ご夫妻が手をつなぐシーンのあの自然な様子が、見ているものを安心させ暖かい気持ちにさせることができたのは、そういうことだろう。

握手の基本は、相手と目を合わせ、手を合わせて力強くしっかり握ること。

この広い世界には、文化・宗教の関係で握手という行為をしない方も沢山いる。なので、実際に手を触れることだけではなく、気持ち上の握手として思うのは、家族、夫婦、友達・知人、これから新たに知り合う人、様々な関係性があるけれど、大事なことはたった一つ。

自分が相手を見ていなければ手は繋げない、こちらを見ていない相手とも手は繋げない。
そういうことじゃないかなと。

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