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時給3,000円のカフェへのご招待 N58

 私は海外で見つけた素敵なビジネスネタをストックして倉庫に保管して寝かせている。その中に日本で起業してみたいビジネスアイデアもいくつかある。特にこの2つはヒットするだろうと確信を持っているのが2つあり、1つはイタリアンジェラートの店、もう1つはオーストラリアンカフェの店だ。 

 イタリアンジェラートの店はちょうどジェラートが日本でヒットすると考えていたころ、新宿のマルイにGROMという本場イタリアのジェラート屋がオープンした。このGROMは実は自分の行きつけのジェラート屋でミラノのサン・ロレンツォ大聖堂近くのGROMによく食べに行っていたのだが、本場が来た以上自分に勝ち目はないと思ってやめたのだが、結局GROMは撤退してしまった。余計なお世話かもしれないが、日本でまともなジェラートは池袋ISPのジェラテリア ラ・ナポリしかない(ネットで今調べたところ閉店と出ていたが・・・)。ということで、再度チャレンジをしたくなる気持ちもあるが、イタリアンジェラートは日本市場には厳しいかもしれないと思いなおす今日この頃である。

 さて本題のオーストラリアンカフェだが、そうオーストラリアのカフェは時給が3,000円なのだ。日本のカフェの時給は800-1,000円くらいが相場ではなかろうか?それを考えるとこの3,000円を出すカフェとは何をするのか?と疑問に思っていただけるとありがたい。

 そもそもオーストラリアは世界でトップクラスの物価の高い国だ。しかし物価も高いが時給も高い国である。そして階級に関係なく皆さん給与が高い(国によっては階級や特定の仕事だけ給与が高いあるいは安いということがある)。そう言った意味でとても良い国である。

 そして気になるカフェに採用される方法だが、案外難しいようだ。オーストラリアはワーキングホリデー制度をとっており世界中の若い人たちが異文化に触れあう名目で必要な労働力を確保している。ホテルの掃除、農家の収穫作業員、レストランのウェイトレス/ウェイターなどが主な仕事となる。しかしカフェはこの対象とはなかなかならない。特にメルボルンに関してはイタリアから来たバリスタ文化があるそうで、カフェで働くにも資格と経験が必要とされるそうだ(神聖なる仕事なのだ)。つまりワーキングホリデーで日本からオーストラリアに来ていきなりカフェで働くことは困難なのだ。理由は資格と経験がないからということだ。

 しかしバリスタの資格を取得できる学校がオーストラリアには豊富にある。特に日本人には人気らしく働くことが目的の人だけではなく、ラテアートの趣味にこうじて学校で資格を取る人も多いほど、バリスタの学校は人気とのことだ。日本人の先生もいるらしい。

 しかし資格があったとしても経験がないとカフェでは雇ってもらえない。やはり時給3,000円の仕事はそれなりに価値があるということか。ここで多くの日本人をはじめとする外国から来たカフェ志望の人は脱落するらしいが、運と諦めない志を持った人が職を得て初めて経験を持った時にこの時給3,000円への道が開けるらしい。そして有名なカフェほど時給がさらに上がるという良くも悪くもアングロサクソン的な実力主義の世界である。

 この時給3,000円クラスのバリスタたちを日本に呼び寄せつつも、時給3,000円という高給を持って日本中の日本人バリスタも同時に呼び寄せることで新たな話題となる実力派のカフェチェーンを展開して、日本の低賃金を終わらせる起爆剤を仕掛けたいとうちに秘めている。   





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