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業績関係

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研究室の業績を増やしていきたいです。論文も増やしますが、サラミっぽくしてまで論文数を増やさないという品格をもって表出していきます。
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記事一覧

VRの論文

台湾の提携校と書いた
”Effects of a dementia virtual reality-based training with peer support for home care workers: A cluster randomized controlled trial Short running title: Dementia virtual reality and peer s

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海外共同研究の成就と始まり

長い会議から戻ったら、以下のメール。共同研究者のOulu大学とのチームの仕事。コロナで調査がデキなくてもSRで論文は出せる。私はcollesponding authorでみんなで分担しながらTeams上で論文書いたり議論したりも楽しかった。もっともっとがんばるぞ~。

It is a pleasure to accept your manuscript entitled "Randomized c

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論文は日記のように

論文は日記のように

「論文は自分がやってきたことの日記のようなもの、早く書く」って教えてくれた物理学の先生は本当に書くのが早い。私も前よりは早くなったけど、もっと頑張らないと。これは大学病院に睡眠測定器を導入したときの活用を簡単なアンケートにしたもので、せっかくなので当該病棟で実習している助教の先生を焚きつけてできた。これからもっと睡眠データの突っ込んだ分析をしていくのだが、こういう簡易なアンケートは賞味期限が早いの

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事例研究の大変さと意義

先月、5年かかったケースレポートが学術雑誌に掲載された。執筆したのは当研究室で5年前に修士を取得した卒業生だった。
認知症病棟で、睡眠デバイスを使って看護展開が明確になったというものとその転帰について看護介入も含めたケースだった。対象がレビー小体型認知症なので最初は専門誌、それでダメなら看護老年、看護一般などいろいろチャレンジした。対象者は20人弱いたが、わかりやすい結果が出たのが2割程度だったの

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外来での看護師主導の認知症患者と家族のフォロー

Scoping Reviewが、International Journal of Nursing Practiceに採択されました。
投稿から一年近く経ってやっとの採択。日本老年看護学会政策検討委員会の仕事でした。これでわかったのは、看護師単独のフォロー体制はほとんどなく、多職種連携の中でアセスメントや教育をしていくことが重要で効果的だということでした。日本の論文はレビューの対象にはなかったので、

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現代看護理論

現代看護理論

「私の看護理論に対する印象は決して良くなかった。大学最初の看護の講義「看護学概論」で看護理論なるものに初めて出会った。その時は臨床実践で繰り広げられているものが何か分からず、看護といえばナイチンゲール‼ということで、看護を何か「温かい心のこもったもの」としてとらえることを強いられたようだった。・・・(中略)・・・看護理論では常に看護師の存在が語られているが、私の事例の体験からすると看護師抜きの患者

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オンライン事例&文献検討会 認知症者の虐待

オンライン事例&文献検討会 認知症者の虐待

当研究室では、毎月訪問看護ステーションや認知症専門医、老人看護専門看護師(CNS)など学外の人たちとともに文献検討会を実施している。これは単に文献を読むだけでなく、ガイドラインなどの素になるシステマティックレビューの内容から現場のニーズに答えられるものがあるかという点についてディスカッションするものである。
どのテーマがまだ未開の地なのか、それとも研究成果を現場に落とし込めないシステム上の問題なの

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激動の2020年を語る162人の看護師

激動の2020年を語る162人の看護師

こういうレポートが出ることは大事だ。きちんと記録しておくということ。

ナース現場の勇気や悲痛な叫びも垣間見れるこのレポートに参画させていただき本当にありがたい。老年看護の大御所、大先輩として日頃お世話になっている先生方と一緒にできたこと、そして何より情報発信する上で、有志の学生、看護師、教員の皆様が同じような問題意識ですぐに動いてくれたことが本当にありがたく、有事への対応力の強さを感じた。ものす

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「認知症と生きる」

4月からリニューアル開講の放送大学のTV講座の「認知症と生きる」の主任講師を務めさせていただいた。コロナ禍で放送大学は痛手が少ないと思っていたが、全然そんなことはなく、ロケ、スタジオ収録など人と接することが必須であるため大変だった。やはり現場のことは外部の人にはわからない。スタッフのサポートでできた。全15回、向こう5年間は同じ内容で行くようだ。講師陣は若手の素晴らしい人たちばかり。良い内容ができ

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認知症のGood Death

人の死に良いも悪いもないが、より後悔しないようにというのが世の常である。
がんにはgood deathという概念があり、それが認知症でも使えないかと言う文脈で、ん?そもそもgood deathってなんだ?という定義について明確にしたいと言うことでスコーピングレビューをした。筆頭著者の高橋先生のすごい粘りでなんとか成就できた。論文執筆はスタミナがいる。

アカデミックスタッフ 山川みやえ