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会社を蝕む個別最適という悪魔

みなさんこんばんわ。
今日は会社や組織、プロジェクトチームを蝕む悪魔について書いていきます。
もちろん、私がnoteに書くのでその原因と対策についても紹介していきます。

個別最適、別名セクショナリズム。
ほぼ現象としては同じです。
これらが跋扈している会社、組織、プロジェクトチームなど集団運営に現れたら黄色信号どころか赤信号です。

最終的には大企業病とも揶揄されますが、集団は官僚化し変化を嫌い、前例主義、権威主義に侵され硬直化し、鈍重なものとなります。
昨今のようにビジネスシーンのスピードが上がっている環境では、かなりの致命的な症状になります。

ミクロな具体例としては、何かをしようと行動すると

「そんな話は聞いていない」
「誰の指示ですか?」
「そんなことをしたら◯△□という弊害が出るからやめたほうがいい」
「それをやるのは良いが、今やっていることはできなくなるけどいいですか?」
「やったことがないからできるか分からない」
「やるとしたらかなりの時間がかかりますけどいいですか?」
などなど

基本的にはルーティン化した通常業務以外のことを嫌う傾向が強まります。
また、できない理由をたくさん述べて同意しません。
そして何か新しいことをはじめた場合には、少しでも問題があるとそれみたことかと指摘をしまくります。
またコミュニケーションに相手を思い量ることが欠如した自分視点の正論を平然と公衆の面前でする人が出てきます。

そういった人を注意すると、その人が属するグループやチーム、部門の人間が牽制しに出張ってきます。

「うちのものになんてこと言うんだ。
率直なものが言えないように縛るとはなんということだ」

とか。
そういう人は仲間を守ることやマネジメントについて大いなる誤解をしていますし、個別最適の毒に完全にやられています。

私の仕事のようにゲーム開発は、集団でのクリエイティブですから協働することになります。
多種多様な職能、考えをもった人たちと協働するためにはコミュニケーションの質は非常に重要です。
コミュニケーションについては、過去noteに書いてますので詳しくはそちらをご覧頂ければと思います。

読んで頂けると率直な物言いが正しくないことがわかりますし、言うにしてもシチュエーションというものがあります。
また、ド正論ほど言われる側の尊厳を酷く傷つけますから、傷つけられた人が聞き入れることが冷静にできるかというと、そんなことがないことぐらい胸に手を当てて想像したらわかりますよね。


目的は何かと言えば、ゲーム開発や事業を成功裏に収めることですから、関わる人たちの総力を一つの目標へ向けて束ね、参画する個々人の能力が安心安全に発揮される場になっている必要があります。
それとほど遠い環境へと雑なコミュニケーションは一気に持っていきます。

一旦、アビスへと落ちた環境を浮上させるのはとてつもない労力と血と涙が流れます。
それに比べたら日頃のお互いに気を使ったコミュニケーションコストなど余裕でPayできます。

個別最適やセクショナリズムの元凶は、マネジメントの不在です。
そして、会社目標、組織目標、チーム目標の共有とそれを目標としている意図の共有が足りていないことにあります。

また、そのような場には大抵の場合オピニオンリーダーが居ても機能していないか、そもそもいないということが多いです。
あくまで私の経験上ですが、世の摂理から外れていないと思います。

なので、まずはオピニオンリーダーを明確に定めて周知し、そのオピニオンリーダーが集団の目標、目的、方針を示します。(もちろん合意形成含む)
そしてそれらから逸脱している人がいれば、話を聞き、諭したりなだめたり、示唆したりして向いてるベクトルを整えます。
これを繰り返していくことと、実務において設定した小目標を達成して行くことで信頼も生まれ、自然と統制が取れ自分本位の、つまり個別最適なセクショナリズムというものが行えないような場になっていきます。

烏合の衆にありがちな症状なので、最低限の規制力やルールを持って束ねることをするだけでかなり解消します。
ティール組織やアメーバ組織などはその上位の集団の在り方なので、烏合の衆にそんなものを適用したら大惨事になるだけなので、やめましょう。

まずはピラミッド組織ぐらいを目指すのが良いです。
話はそこからです。
幼稚園児にティール組織とか無理ですよね。

清濁併せ呑むことを理解し、他人の気持ちが理解できるようなレベルのオトナたちによる集団ではじめて成立するのがティール組織だからです。

ということで、集団統治で苦労されている方も多いと思いますがなにかの役に立てば幸いです。


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