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日本ではライブアルバムが売れないからこそ作る価値があります。

日本人は厳密で正確なものを好みます。完全に私の感覚ですが外れて無いように思います。

日本ではライブアルバムは売れません。昔から今に至るまで売れないし出しません。英米ではライブアルバムがスタジオ録音のオリジナルアルバム同様に扱われます。そしてある種のアルバムはスタジオ作以上にヒットしたり名盤との評価を得たりします。

日本ではライブアルバムが売れないことが定説となってるから出さないのでしょうか?私は違うと思います。アーティストがライブ盤を好まないからです。アーティストも日本人特有の厳密で正確なものが好きです。熱のある演奏よりも正確な演奏、感覚的て心地良いグルーヴよりも正確で機械的なクリックを頼りにした演奏を好みます。

音楽に厳密さや正確さを求め過ぎることにより音楽にとって最も大切なものが損なわれます。それは音楽家の魂だったり血だったり息遣いだったり。私はそれを大きな損失だと常々感じますが、もしかしたら多くの人は音楽にそんなものを求めて無いのかも知れません。コンビニ的な清潔さを求めてるのかも知れない。血生臭い人間的なもの、体温だったり体臭だったりは鬱陶しく感じる人が多いのかもしれません。ただひとつ言えるのは人間はそもそも厳密で正確な生き物ではありません。心臓の鼓動は機械的なクリックでは無いんです。

だからこそです。ライブ盤を出さない、重要視しない人が多いからこそ、ライブアルバムというものを作ってみる価値はあると考えます。

日本にはライブアルバムの名盤は未だ存在しません。どうかあなたが作ってみてください。もしかしたら日本の音楽界に大きな傷跡を残せるかもしれません。

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