吉田学(BABY BLUES/ゴガツハズカム)

プロを目指す音楽家に伝えておきたいことを毎日投稿してます。新卒でレコード会社に入社して…

吉田学(BABY BLUES/ゴガツハズカム)

プロを目指す音楽家に伝えておきたいことを毎日投稿してます。新卒でレコード会社に入社して以来、邦楽、洋楽宣伝、ディレクター、A&R、レーベル運営、マネージャーなど経験。東京で定期的にライブイベント「BABY BLUES/ゴガツハズカム」開催。香川県高松市出身。横浜国立大学工学部卒。

最近の記事

誰かに借りが出来たら早めに返してください。

借りは早めに返したほうが良いです。お金の事ではありません。誰かに何かをしてもらった時、助けて貰った時、そう言う時は出来るだけ早めにその借りを返してください。何かをしてあげてください。して上げることがないか、すぐ探してください。 そうしないとあなたはして貰ったことを忘れます。 売れたバンドは売れてない頃にお世話になった小さなライブハウスにはもう出ません。あなたは忘れてるからです。急にキャンセルが出て急に出て貰ったアーティストに良いブッキングのオファーをしません。あなたは忘れ

    • インプットが足らないと嘆くあなたへ。

      曲作りにおいてインプットが足りなくて困る事はありません。あなたには膨大な記憶があります。その中には他人の経験や創作をも含まれています。スマホの中にも膨大な情報が次から次へと勝手に押し寄せてきています。 何が言いたいかと言うと、インプットが足りないというのは言い訳でしかないということです。 作れなくなると多くの人が言います。インプットか足りない。インプットしなければ。そして映画や美術館や旅行に出掛けたりします。もちろん素晴らしいです。気晴らしになります。経験になります。知的

      • 曲作りで行き詰まったら何か違うことしてください。

        あなたも曲を作っていて行き詰まることがあると思います。心配いりません。ボブディランは何年も曲が作れない時期がありました。ポールマッカートニーもきっとそんなことがあったと思います。 ある曲を作ってる時に続きが出てこない。Aメロはすらすら出てきたけれどサビが出てこない。そういう時は違う曲を作ってください。少なくともAメロは出てきたんです。脳は曲を捻り出す準備が既に出来てます。全く違う曲に取り掛かってみてください。 前に進むことが大切です。 そして前に進んでると実感することは

        • 演奏が下手でも売れますが歌が下手だと売れません。

          事あるごとに色々なところで書いてきたし話してもきました。どんなアーティストが売れるのか。それは誰にも予測は出来ません。でも真っ先に売れる選択肢から外れるのは歌が下手な人です。 当たり前のことを何を今更と思う人がいるかも知れませんが、私からみると歌に本気で取り組んでる人はライブハウス界隈のヴォーカリストでは1割にも満たないのでは無いかと感じます。ミュージシャンと話してみると歌よりも楽器の演奏やアレンジや機材やジャンルに夢中でこと歌に関しては話題になること皆無と言って良いです。

        誰かに借りが出来たら早めに返してください。

          どこかで聴いたことありそうなメロディーが出来たらそれはヒット曲候補です。

          あなたが曲を作った時に他の誰かの曲に似てると思ったことがあるかも知れません。もしあったとしても心配無用です。多くのソングライターは同じような経験をしてます。 私も何人かのアーティストに「この曲、誰かの曲に似てないかな?」と聴かされたことがあります。即座にこのアーティストのこの曲だと思い当たることもありますが、実際に聴き比べてみるとそれ程似てるとは感じませんでした。そして大抵は「聴いたことはありそうだけど誰の曲かは思い出せない曲」でした。 もしかしたらこの世の中には人間が「

          どこかで聴いたことありそうなメロディーが出来たらそれはヒット曲候補です。

          イベント主催者がライブ翌日に出演アーティストにお礼の連絡をすべき理由。

          私は自身の企画ライブの翌日に出演頂いたアーティストにお礼をメール、DM、LINEなどでするようにしてます。何かきっかけがあったわけでは無くていつの日にか習慣になってました。お礼の後日連絡をしないと気持ち悪くなるくらいには習慣になっています。 良いことが2つあります。 まずは、ライブ当日に伝えておけばよかったと思うことを後日ゆっくり丁寧に伝えられることです。終演後の乾杯でお酒が入っていたり関係各位と事務的な話も含めて当日はバタバタしがちです。本当はその場で伝えておけば良いの

          イベント主催者がライブ翌日に出演アーティストにお礼の連絡をすべき理由。

          コーラスをしてる時のあなたはヴォーカリストです。

          あなたは本気でコーラスしてますか?楽器演奏と同じくらい本気で取り組んでますか?楽器のミスは目立ちませんが歌のミスは目立ちます。もちろんコーラスも目立ちます。 人間の耳は人間の声に照準が合ってます。 大きなステージで歌うソロシンガーのサポートコーラスを聴いてみてください。めちゃくちゃ上手いです。メインのシンガーより上手いです。当然です。 メインヴォーカリストは基本的な歌の上手さよりも感情表現や個性を求められます。ピッチやリズムの良さももちろん重要ですが一番に求められるべき

          コーラスをしてる時のあなたはヴォーカリストです。

          デモの段階で聴かせてください。

          親しいアーティストからレコーディングを終えたばかりの音源を聴かせて貰うことが時々あります。そういうのはとても嬉しいので基本的にすぐ聴かせて貰います。感想もその日のうちに送ります。 私がマネージャーやディレクターをしてるアーティストの音源を関係各位に送ってたりもしてました。でもすぐに感想を送ってくれるのはごく一部でした。だから感想を貰えるだけで嬉しい気持ちはとてもよくわかります。 新曲を聴かせて貰う際は聴くのは2回にします。最初の印象こそが肝心だからです。2回目は最初に聴い

          デモの段階で聴かせてください。

          ライブ翌日にブッカーにお礼の連絡をしてください。

          ビジネス界では常識的なことでも音楽業界、特にアンダーグラウンドでは全くされてない事が多々あります。その一つが後日のお礼です。 ライブの翌日にライブハウスのブッカー、主催者、その他お世話になった関係者などにお礼のメール、LINE、DMを必ず送ってください。 面倒だから多くの人はやってません。多くの人がやってないことこそチャンスなんです。「ライブの翌日」というのがポイントです。 ライブ当日はあなたのバンドの印象は残っています。打ち上げでお酒飲みつつ話も出来てます。問題は翌日

          ライブ翌日にブッカーにお礼の連絡をしてください。

          自分が傷ついたことより人を傷つけてしまったことの方がはるかに後悔します。

          今日だけは人生の教訓めいたことをお話しします。私は若い頃、何人かの人を傷つけてしまいました。今現在、最も後悔してるのはそのことです。 人を傷つけてしまったことほど後悔することは人生において存在しません。 自分が傷ついたことなど軽いです。すぐ忘れます。人を傷つけてしまったことは、おそらくは、一生後悔します。 人間は社会的な生き物です。社会的存在である人間は他人との関係があってはじめて生きていけます。そんな中で傷つくことも少なく無いです。でもそれはたいした事では無いといつの

          自分が傷ついたことより人を傷つけてしまったことの方がはるかに後悔します。

          シューゲイザーバンドがマイブラを参考にしてはいけない理由。

          初めて聴くのに懐かしいと感じる曲があります。昔聴いたことのある曲や、それらの曲に似てるから、というのではありません。人間はある種のメロディーに「懐かしさ」を感じるようです。不思議です。そして「懐かしさ」を感じることは人間にとって心理学的にとても良い効果をもたらすようです。落ち込んでる時、沈んでる時は「懐かしい」曲を聴いてみてください。 「懐かしい」メロディーはブラジルにあるようです。ブラジル語に「サウダージ」という言葉が有名ですが、「郷愁」のような意味合いで使われます。「の

          シューゲイザーバンドがマイブラを参考にしてはいけない理由。

          バンドを永く続けることを無条件で良しとする風潮について。

          結成10周年、すごいな俺たち、バンドを続けることは素晴らしい、続けることこそバンドの美学、バンドをやってると辛いことや苦しいことも沢山あった、それでも俺らは続けてきた、凄い、素晴らしい、で、10周年記念ライブやるから来てください。 のようなバンドを永く続けたことに対する自己評価は側からみると完全に過大評価です。バンドを続けることはそんなに偉いことなんでしょうか。「何を残してきたか」と「今現在何をやってるか」が重要では無いでしょうか。 もちろん永年バンドを続けて自他共に認め

          バンドを永く続けることを無条件で良しとする風潮について。

          ヒットのヒントはあなたの嫌いな曲の中にあります。

          あなたには嫌いな曲があると思います。私もあります。なぜ嫌いになったんでしょうか。あなたなりの理由はあると思いますがそれは後付けです。直感的に自然に生理的にまず嫌いという感情が湧いてきます。その後にその理由を探してます。 人の好みは千差万別です。あなたの曲がどのくらいの人に好まれるか、或いは嫌われるか、それは分かりません。誰にもわかりません。予想はしてみますが外れることが多いです。 ここで少し考えてみてください。あなたは嫌いな曲は積極的に聴こうとはしないはずです。たまたま数

          ヒットのヒントはあなたの嫌いな曲の中にあります。

          情景描写だけで歌詞を書いてみてください。

          情景描写で感情表現をしてみてください。おすすめです。 曲は出来るけど歌詞が出てこなくて曲作りに行き詰まるソングライターは多いです。言葉が出てきたとしてもよくあるフレーズばかりで陳腐なものになってしまいがちです。思ったことをそのまま吐き出そうとすると、「好き好き大好き愛してる」か「会いたい会えない悲しいなぁ」などの類型的ラブソングか、「辛い、苦しい、孤独だ、でも生きる」のようにあなたの現状の気持ちをそのまま直接的に書いただけのものになりがちです。 私が最も好きなのは情景描写

          情景描写だけで歌詞を書いてみてください。

          大きなフェスやサーキットからのオファーについて。

          暖かい季節がやって来ると大きなフェスやサーキットのイベントが始まります。あなたのバンドにはオファーが来ましたか?あなたの友人のバンドが大きなライブにブッキングされて悔しい想いをしてませんか?焦ってませんか? まずは他のアーティストの動向を気にするのはやめてください。時間の無駄です。焦るのも時間の無駄です。悔しがるのもほどほどで良いです。どうしてあなたのバンドには大きなフェスからオファーが来ないのか、どうやったらオファーが来るようになるのか、あの主催者と繋がるにはどうしたら良

          大きなフェスやサーキットからのオファーについて。

          何かをやるかどうか迷った人の9割はやりません。

          何かをやるかどうか迷った人の9割はやりません。やらない理由を色々と考え始めます。そして幾つかやらない理由を思い付いて安心してやらないことに決めます。 人間は新しいことを始めるのが苦手です。中にはそうじゃない人もいてその人たちの多くの失敗とほんの少しの成功で人類は発展してきました。 多くの人がやらないからやった人はそれだけで勝ちです。皆んなチャンスがあるのに人間の本能に従ってやらないんです。理由を色々探して見つけますが実は理由はたった一つです。 やるのが面倒だからです。

          何かをやるかどうか迷った人の9割はやりません。