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2種類の愛で一曲を作ってみてください。

例えばあたなはラブソングを書こうとしてます。あなたの限られた恋愛経験の中から書き進めます。同じ恋愛でもう既に何曲も書きました。表現も似通ってきてるのを自覚します。そしてつまらなくなってきました。

そういう時に良い方法があります。2番から違うテーマを入れるんです。例えば友人のこと。親のこと。ペットのこと。もっと膨らませて社会的なこと。政治的なこと。世界平和のこと。未来の子供たちのこと。大きな意味での人類愛のこと。

恋愛以外にも世の中には愛が溢れています。あなたの中にも愛はたくさんあります。それに気付いてないだけです。ここでのポイントは恋愛とその他の愛を一曲の中で表現することにあります。

そうすることで曲のスケールが大きくなります。個人の恋愛体験など所詮ありふれたものです。そこに違う種類の愛を組み込むことで何かが起こります。化学反応です。1番のAメロを恋愛、2番をその他の愛、そうするとサビには何が来るでしょうか。きっと今まで書いてきたものとは違ったものが出てきます。

共感を得るであろうポイントの幅が大きく膨らみます。その恋愛と恋愛以外の愛の間に想像力を喚起する何ものかが生まれます。

個別具体的な歌は確かに強いです。例えばあなたの経験した恋愛を具体的に書けば強いリアリティを持ちます。ですがそこに聞き手が想像力を働かせる余地が少なくなりがちです。なんせ具体的な話なので想像する余地がありません。リスナーは常に想像したいんです。

曲には空白の部分が必要です。自由度が高い歌はより共感する人を増やします。想像するスペースが広がります。そしてスケールも格段に大きな曲になります。

一度試してみて欲しいです。そしてぜひ聴かせてください。

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