あなたは時々、自分ではあまり出来の良いライブでは無かったと思うライブを誉められます。思い入れのあまり無い曲を名曲だと言われます。平凡だと思っていたフレーズを良いと言われたり失敗したと思っていた歌を感動したと言われます。

それらは真実です。

あなた自身が思うあなたの良い部分は真実のごくごく一部、しかもかなり偏った真実でしかありません。地球上であなたを外側から客観的に見ることが出来ないのはあなただけなんです。あなたの自己評価は極めて特殊なものです。

あなたは自分では恥ずかしいと思ってる自身の写真を褒められることがよくあります。当然です。自分が恥ずかしいと思うということは、あなた自身がより曝け出されてるからです。そして人は他人の曝け出したものこそに感銘を受けます。感動します。

ジョンレノンは自分の声が嫌いでした。ジョンレノンの声を自分の声として聴ける世界でたったひとりの極めて特殊な意見です。そのためレコーディングでは特殊なエフェクターを過剰にかけて録音してました。ジョンレノンほどロックンロールに向いた声の人はいません。今でも世界最高の声を持ったひとりであると私は思ってるし多くの人も同意してくれると思います。でも、ジョンレノン自身はそうは思ってませんでした。

あなた自身のことは他人の方がよく見えます。他人から見た自分が本当の自分です。これはもはや定説となってます。

多くのアーティストは自分の作った曲を過大評価しますが、それ以外は過小評価することが多いです。もし自分では余り良く無いと思ってるものを褒められたとしたらそれはあなたの知らないあなたの魅力を知る大きなチャンスです。