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あなたが思ってるほどあなたの曲はポップでもキャッチーでもありません。

自分では大きく変わったと思っても他人の目から見たらそれほど変わってないものです。あなたの尺度は他人の目より大きく見積もります。逆に言うと他人からは小さく見積もられる。変化は小さく見えます。

あなたが今までの曲とは全く違うタイプの曲を作ったと思ったとしても、他人からしたらいつも通りの曲にしか聴こえません。これは悪い意味で言ってるわけでも良い意味で言ってるわけでもなくて、そんなものなんです。ただの事実です。そして「大して変わってないもの」それこそがあなたの個性なんです。

極端にポップでキャッチーな曲をあなたが書いたとしても大抵は他の曲とあまり変わりません。似たようなものです。もしかしたらキャッチーな曲を10曲書けばその中に1曲くらいはもしかしたら本当にキャッチーな曲があるかもしれない。20曲書けばその可能性は更に高まります。

キャッチーの反対語は、例えばシブいとか地味とかだと思います。ライブハウスで演奏してるバンドのほとんどがシブい曲だったり地味な曲を演奏してます。当たり前です。「本当に」ポップでキャッチーな曲が一曲でもあれば周りがほっときません。たちまち独壇場です。リッスンリッスン状態です。SNSで大拡散です。ライブハウス事情に疎いメジャー系関係者の元にも情報が飛び込んで来ます。そしてライブハウスから晴れて飛び立ちます。

他人の目を想像してください。耳を、感性を想像してみてください。彼らはあなたが自分で思ってる10分の1かそれ以下くらいにしか感じません。あなたの作ったその新曲はあなたが思ってるほどポップでもキャッチーでも無いんです。もしあなたがポップでキャッチーな曲を目指して30曲書けば、その中に一曲くらいは「本当に」ポップでキャッチーな曲があるかもしれません。

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