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Sonyは中国のブランド??

「Sonyって中国のブランド?」

先日、僕がSonyのカメラを持っていた時に友人から聞かれた質問。

その友人は40代前半のスウェーデン人の男性。
会社を経営していてITリテラシーも高い。テスラに乗り、ワークアウトもしていて社交的で、要するに出来るビジネスマンだ。

その人物が僕に、
「Sonyって中国のブランド?」
と聞いてきたのだ。

僕は一瞬、
「えっ、、」
と言葉に詰まってしまった。

高校時代にウォークマンは欠かせない存在だったし、世界を席巻した日本を代表するブランド「Sony」を「中国?」って聞かれたことに愕然としてしまったのだ。

「いや、日本のブランドだよ」
とにこやかに平静を装って答えたけど、どこか笑顔はぎこちなかったと思う。

まあ、エビデンス「1」なので、この友人がたまたまウォークマンも使ったことがなく、ゲーム(プレステ)もやらなかっただけなのかもしれない。

それでもなんと言うか、世界における日本の影響力の低下を感じる出来事に自分には思えてしまった。

日本に興味を持って日本に来る外国人は、大人であればほぼ100%ソニーは日本の会社であることは知っていると思うけど、世界は広い。

日本の中だけにいると(日本のメディアだけしか見ていないと)、やっぱり井の中の蛙になってしまうことがある。

このSonyの話を書き始めて一つ思い出したことがある。

2013年か2014年ぐらいにニューヨークに仕事で行った時のこと。
仕事相手でもあるニューヨークに住む友人に、
「ヤンキースタジアムにイチローの試合を観に行きたい」
と言ったら、
「ん?誰?」
と。

僕「イチローだよ、ヤンキースの日本人の」
友人「いや、知らない」
僕「え!?知らないの?」

この時も愕然とした。しかしそのあと友人が、
「アキ(僕の名前ね)、アメリカにはNBA、NFL、NHL、PGAとか人気のスポーツがたくさんあるんだよ。僕はあまりMLBは観ないから分からないんだ。」

この時にも、
「ああ、そうなんだ、日本の常識は世界の常識ではないんだな。」
と言うことをとても実感した出来事だった。

今の日本の状況からすると、世界をアッと言わせる革新的な製品やサービスが出てくる土壌ではなくなってきている感じもするし、人口も減るし、若い人の負担は増えるし、、、

それでいて、日本はスゴイ(スゴイ部分もたくさんあるのも事実だけど)、とか、海外の人が日本大好き!とかいうテレビ番組(まだやってるかわからないけど)とかを「うんうん、だよねだよね」なんて言ってみてる場合じゃないんじゃないかって。

こちらヨーロッパの家電量販店の売り場でも日本製の家電は本当に少ない。テレビだって日本製を置いていない店舗すら珍しくない。

椅子取りゲームの椅子がどんどん減ってきているみたいな状況。音楽が止まるのが怖い。
今回の「Sonyは中国?」の質問が、その状況を冷静に客観的に、子育てや会社の経営をあらためて考える良いきっかけになる出来事でした。


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