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枯れ専と少年好きの人は絶対観て!-映画『セカンド・ベスト/父を探す旅』

あらすじを読まず、ジャケットで選んで観た映画が個人的ジャストミートだったので書きたい。タイトルは『セカンド・ベスト/父を探す旅』


Amazon Primeで観られるよ!105分の映画なのでお気軽に!

なにがよかったって、わたしの枯れ専と少年好きの趣味にドンピシャ映画だったから!

とはいえストーリー自体もとても素晴らしい。孤児院にいる少年と中年の独身男性が時に慈しみ、時にぶつかり合いながら家族になろうとしていく話。「家族の愛情」がテーマなのかな。「愛と癒しを求めたい」人におすすめの映画です。

standfmでも話してみました。

少年に尽くす中年グラハムの甲斐甲斐しさと、ギャップ萌え

「好きな俳優さんて誰?」みたいな質問があると、わたしはいつも困ってしまいます。

ジャック・ニコルソンやコリン・ファース、ダスティン・ホフマン、夏八木勲、なんて答ると、いつもぽかんとされてしまうから。
キャリアがあり、皴っぽい顔の人が好みなんですよね。最近流行のタレントさんの名前はまるっきり覚えられないし、ドラマとか見ていないので、若手俳優にあまりタイプはいないです。

そのため枯れ専のレッテルを貼られたこともありました(多分、ライトな枯れ専だと思う)。

まあ、中年男性好きは自覚しているので、映画でも若手俳優よりキャリア俳優にキュンキュンしています。

今回の『セカンド・ベスト』もそういう意味で、中年グラハム(ウイリアム・ハート)がわたしの趣味にジャストミート。

グラハムは40過ぎても独身、郵便局を営み、痴呆症の父親の介護をしながら慎ましく生活している。
幼少時のトラウマもあって孤独感にメソメソし、優柔不断で不安症。そんな彼が、冒頭で突然、「養子をとりたい!」といきなり動き出す。

そこで出会ったのが孤児院にいたジェームズ。彼の父親は刑務所にいる。父親との思い出にしがみつき、心を閉ざしているジェームズを何とか家族として迎えようと努力をするグラハム。自宅に部屋を用意し、自転車をプレゼントしたり、一緒にキャンプに行ったり、食事を作って一緒に食べたり。中年が少年に尽くすって甲斐甲斐しい光景だ。

とはいえ、心を閉ざしているジェームズも一筋縄ではいかない。表面上ではグラハムに良くしてもらいつつ、心の底では刑務所にいる本当の父を求めているので、グラハムの優しさに迎合することはない。時々自傷ともいえる暴走を繰り返す。そんな時に、父のようにジェームズを叱るグラハムの怒った顔もタマラナイ。

そして、ジェームズが今現在の本当の父を目の前にして愕然とし、暴走して家出しちゃったときのグラハムの突然の行動力!あれだけ優柔不断で、一緒に郵便局で働いているパートの女性にもなかなか言い返せないくらい内向的なグラハムが駆け出していくなんて!

優柔不断でメソメソしていたグラハムが、一人の親としてちゃんとしようとしている!これはギャップ萌えするじゃないの!

少年ジェームズの美しさと、糖度高めの愛しさ

少年ジェームズを演じるのはクリス・クリアリー・マイルズ。
彼は映画中、終始ため息が漏れるほど、どのショットからとっても美しい

セカンドベスト

しかし彼はこの映画にしか出ていない。もっとスクリーンに残ってほしい逸材ではあったな。そういう意味では貴重な映画なのかも。

そして少年ジェームズとしては糖度たっぷりの演技です。孤児院でのナイーブな面持ち、「キャンプに行こうよ!」とグラハムにはしゃぎながら伝える無邪気さ、本当の父親と対面し大泣きするシーン。極め付きの、わざと怪我をしてグラハムに甘えるシーン(抱擁あり)。ああ、愛しい!

そもそもグラハムは映画中、「パートナー(相棒)になろう」「ハネムーンタイムだ」といった風に、結婚ともとれる発言をジェームズに対してしています。そういった意味では少年愛の薫りもほのかにする。

目と心の保養になる映画でした。

結末も素晴らしき!

そのほか、出てくる登場人物(養子コーディネーター(?)や郵便局で一緒に働くパートのおばさん)も良心的な方ばかりで、映画にいろどりを添えます。愛と癒しに満ちています。

個人的な趣向で枯れ専と少年にフォーカスして書いちゃいましたが、映画のストーリーもとても素晴らしくラストも美しいからぜひに~!






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