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「フード・インク」が言い当てている今

2008年のドキュメンタリー映画を、今さらながら初めてみている。

アメリカの食品産業の裏側を描いた映画で、工業的に製造される食肉やそれらを操る大企業のことなんかについて語られている。その映画の中でとても印象的な2つの場面があった。

1つ目は鶏や豚を自然な形で育てている農場主の言葉だ。
豚や鶏をただのモノのように扱い食肉を製造する企業に対し彼は言う。

「豚を生命のないモノとして扱い、人間が勝手に操作できると思うような文化は、どこに行っても豚を見るのと同じような、侮蔑的で傲慢な目で人間を見るだろう」 by フード・インク(監督 ロバート・ケナー)

アメリカのこのところのニュースを思い出す。

そしてもう一つ。日本でも被害者の出た病原性大腸菌のO-157は、コーン飼料により大腸菌が進化した結果生まれたというのだ。

安い餌で大量の食肉を製造した結果、生まれた新たな病原菌。
人間の自然への介入によってまた新たなウイルスや病原菌が生まれるかもしれない。


せめてもの思いで、野菜は大手のスーパーではなく近所の八百屋で、魚は魚屋さんで買うようにはしているけど、間には圧倒的なあの組合がいて農家に農薬を売ったりしてるんだよなあと思うと複雑な気分。
できれば自分で作りたいし、買うなら農家から直接にしようと思いつつ。

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