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虐待被害は一生続く~後遺症~ の巻(これ、いま流行りのマルトリートメントじゃないっすか⁉(28))

どうも、こんにちは。ゴンベーでございます。
 
今回のお話、ずっと書きたかったんですが、
どうしても書けなかったテーマの一つです。
 
虐待の後遺症の話なんですけどね。
 
後遺症が残るんですよ。虐待って。
 
なぜだか、今まで、あまり言われてこなかったみたいなんですよ。
 
犯罪被害は、PTSDを引き起こす。これは、理解が得られますよね。
たとえ1回だけの被害であったとしても、日常が壊され、とてつもない
恐怖にさらされた人には、後遺症が残るんです。
 
一時的であっても、過度のストレス状況にあった人は、
そのストレス状況から脱したあとも、ずっと苦しみ続ける。
 
そんなこと、ずっと前から言われてきたじゃないっすか?
加害一回、被害は一生。
だから、他人を傷つけることは、許されないのだと、
ゴンベーはそう思ってます。
 
なのに、虐待に関しては、こういわれるんです。
「そんなの、昔のことじゃない」
ちなみにゴンベーは、加害者本人にそう言われましたけど、
友人知人など周囲の人から言われた人も多いでしょう。
 
虐待被害は、日常が壊されるんじゃなくて、
壊れた日常の中に住んでたんっすよ?
継続的に、過度のストレス状況にあったんすよ?
 
「10年パワハラ受け続けて、やっと10歳」って記事でも書いたんですがね。
すでに人格形成の基礎部分・土台部分を作り終わった大人でさえ、
2~3年も暴言浴びて人格否定され続けたら、PTSD起こすんすよ。
 
なのに、なのに、何でだよ。
 
まだ土台もできてない人格を、人としての尊厳を、
赤ん坊のうちから、ぐっちゃぐっちゃに踏みつぶされて、
散々荒れ放題に荒らされて。
 
その心象風景を描くとしたら、まるで人類が滅ぼした後の地球みたいな。
草一本生えてない、乾いてひび割れて荒涼とした土しかないみたいな。
 
そんな状態で、かろうじて生命を保ち生きのびてきた、
そんな人々を「虐待サバイバー」と言うらしいんですが。
 
何でそんな、心が終末迎えちゃってるような子どもたちが、
虐待環境から出たとたんに、
 
「オーウ! パラダイスね!」ヾ(≧▽≦)ノ
「人生はパーリナイッ! ウッヒャーッ!」

 
みたいになれると、思ってんすか⁉
 
あ、そこまで思ってないすか?
そいつは、スンマセン。
 
でも実際、虐待されて育った人に対して、
世間が要求しているのって、こういうことでしょ。
 
虐待は過去。今は今。
そこに繋がりはない、と。
過去が地獄だったことを、今マトモに生きられない言い訳にすんな、と。
 
もしもそいつらの前に、怪しいおっさんか宇宙人が現れて、
「ゴンベーの過去とお前の過去を、交換するかい?」
って聞かれたら、もちろん返事は「YES」一択でしょうね?
 
だって、過去は過去で、今とは関係ないんだもんね?
どんな過去と交換したって、1ミリも支障ないっすよね?
虐待された過去を持ったって、「今」には何の影響もないでしょ?
よっしゃ、交換しましょい。ちっと宇宙人呼びだしますわ\(-o-)/
 
うまいこと過去を交換して、人生がパーリナイ化すればいいんですけど、
フツーは、虐待された子どもが、その過去を背負ったまま、
大人になって後遺症に苦しむわけでして。
 
で、後遺症後遺症っていうけど、要するに何なのよ、って。
どういう症状が起きてるってんだい、って話ですわね。
 
これなんですよ、ゴンベーがどうしても書けないのが。
そりゃもう、生きてる一秒一秒が、後遺症でいっぱいですもの。
 
ゴンベーの場合、
「あなたが生まれるせいで離婚できなかった」
などなどと、存在そのものが悪の元凶だと言われて育ちまして。
気がついた時には、この世から消えたいと思ってました。
 
離婚だけじゃなく、この世のすべてが、ゴンベーのせいになってまして。
例えば、ひな祭りが近くなると「母方」の祖母が毎年、お雛様を
飾ってくれてたんですが、そのたびに、「母親」がこう言うんです。
「あなたが生まれた時に、Z家のおばあさんに、高いのを買わされたのよ」
 
「Z家のおばあさん」てのは、ゴンベーから見ると「父方」の祖母、
「母親」から見ると義母=姑ですね。
姑に、自分の親が、高いお雛様を買わされたと。
 
毎年毎年、そう言われるんで、ゴンベーは、「母方」の祖父母に対しても、
自分なんかが生まれたせいで大金を使わせて申しわけなかった、と
引け目を感じていました。
 
生きるベースというか、人格形成の下地がね、
「自分なんかが存在してるせいで、周りの人が不幸になる」
なんですよ。

 
ゴンベーの生きてきた日々、一挙手一投足の下地が、
全部↑コレなんです。
 
人間関係も作れなくなるし、常にこの世から消えたいと思ってるし、
一体どこからどこまでが後遺症なんだ?
まとめられないっす、こんなもん。
 
で、ふと思いました。
自分で書かなくてよくね?
ネットとかに、そういうのまとめてるサイトくらいあるっしょ。
 
「虐待 後遺症」で検索……。
 
ん~……。あんまし、ないな……。
 
「虐待 後遺症」のキーワードで検索すると、
NHKの番組を記事にしたものとか、
ネットメディアみたいなとこの記事とか、
いろいろヒットしました。
 
NHKとかでも、取りあげてくれるようになったんだなぁ。
それは、大変ありがたいというか、少し救われました。
もっと社会に認知されてくれ。虐待は、その後の人生も地獄なんだって。
 
ただ、これ、何人かの体験談を取り上げた内容ですね。
 
もちろん、実際に苦しんでる人の体験談は大切なんですが、
今現在、ゴンベーがこの記事に載せたくて探してるのは、
例えば「この病気はこういう症状が出て……」みたいな、
症状そのものを、まとめて解説してくれてるサイトなので。
 
で、探した結果、1個みつけました。
こちら↓のリンクなど、いかがでしょう。
「東京カウンセリングオフィス」というところのサイトのようです。
初っぱな、コエー写真出てくるんで、お気をつけて。
最初の写真がコエーだけで、内容は大丈夫です(2024年4月現在)。
 
https://tokyoco.jp/sequelae-of-abuse/
 
ちなみに、ゴンベー自身は、こちらに相談したことはありません。
こちらのカウンセリングオフィスさんの、回し者でもありません。
こちらへの相談を勧めるものではありませんので、その点、ご留意を。
あくまでも、虐待の後遺症について知るためのリンクです。
 
なるほどなぁ。複雑性PTSDっていうんですね。
ゴンベーも、子どものころは自分の体をひっかいて血をだしたり、
今でも自分の顔や頭をたたきたくなったり、叫びたくなったり、
自傷行為っぽいものとか、思い当たるものがいろいろありますわ。
 
こういう知識や、実際に苦しんでいる人々の体験談が、
もっともっと社会に認知されたら、少しでも減るでしょうか。
地獄を生きつづけることになる子どもは。
 
先日も、道で母親から罵声浴びてる男の子を見かけました。
どうか、やめてくれ。その子を一生の地獄に落とさないでくれ。
見かけてから、ゴンベーも、ずっと泣きそうなんです。
 
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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