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キルギスで生徒たちとホストファミリーに初めて会った日

こんにちは、キルギス共和国のオシュという町で五か月間日本語教師のインターンシップしていました。今はもうすでに日本に帰ってきていますが、このブログを通して、キルギスの魅力を少しでも広げていこうと思います。

キルギスのホストファミリーとの生活がスタート


私は滞在中、キルギスのホストファミリーの家に住まわせていただいていました。2022年11月4日オシュに到着して、初めてホストファミリーと対面したときの夜ご飯の様子です。手前は22歳のホストシスター、アイゼレックです。日本にある語学学校で二年間日本語を勉強していた経験があり、彼女も今日本語の先生をしています。ホストマザーやホストシスター、ホストブラザーが、とてもいい人たちで、この日はとても安心したのを覚えています。
キルギスでは、ロシア語(公用語)とキルギス語(国語)の両方を話しますが、私はこの時まだ言語ができなかったので、隣のアイゼレックに訳してもらいながら、ホストファミリーと会話していました。

↑ホストファミリー
キルギスの家庭料理。ナン(パン)が主食で、ナンと一緒に食べるジャムやソース、スープも用意してくれていました。あたたかい家族ができた気持ちでとても嬉しかったです。

さて、そしていよいよ生徒たちとの対面

生徒たちはどんな人たちなんだろうととても楽しみにしていました。そして、ついに大学に着いて教室に入ると、生徒たちは笑顔で自分から自己紹介をしてきてくれました。どの子も笑顔が素敵で明るくて私に話しかけてきてくれたので、違う国にいる感じがしないくらい、居心地の良さを感じました。そしてその後、そのまま皆で歩きながら、レストランに行って昼食を取りました。その時の写真がこちらです。

一年生から四年生までの生徒たち。あれ、写真にいない生徒はどこにいっていたんだろう。トイレですかね。
インターンシップ中、ずっと一緒に授業をしていた日本語の先生です。この時からとても気さくな方でした。
ごはんが来る前、ごはん来てから写真撮ればよかったですね。
生徒たちはみんな素直でやさしい子たちで安心したのを覚えています。
アシュ(аш) : 右にあるごはんの料理です。ちょっと食べちゃった後ですね。おもてなしやお祝い事の席では必ず出されるキルギスの伝統料理です。左はトマトサラダで、このアシュと一緒に食べます。
ボルソック:キルギス伝統的な揚げパン

生徒たちとの自己紹介

レストランでみんな席に着いたあと、生徒たちとお互いに自己紹介をしました。まだ日本語があまりできない生徒も多い印象でしたが、皆頑張って自己紹介をしてくれて嬉しかったです。私は、どうしてキルギスに来て日本語教師をしているのか、生徒たちに自分の思いを話しました。
まだこの時は生徒の顔も名前も知らなかったですが、今写真を見返すと、あ、〇〇はこの席に座ってたんだ!とか、〇〇髪型ちょっと違ったんだとか、今だから比較できることがあって面白いものです。

食後のつまようじタイム

食事も終えて、さあ、帰ろうというとき、生徒から「先生、はいどうぞ」と言われ、何かと思うと、つまようじを渡されました。
そして、生徒5~6人ぐらいで集まりながら、みんなでカリカリ歯に詰まった食べかすを掃除しだしました。黙々とカリカリ、その間20秒くらい静かになり、なんとも言えない光景。私も、「あ、うん、ありがとう」とあたかも、いつもやってます風にみんなと一緒にカリカリ。
キルギスではこのようにレストランのテーブルにつまようじが置いてあることも多いみたいです。
ちなみに、このキルギスの爪楊枝はすぐれもの。
先にキシリトールのインクがついていて、使うとキシリトールガムをかんだ後のように口の中がすっきりするんです。( ´∀` )

そしてその後、さらなる展開。

食べ残ったご飯は皆で持ち帰る。

つまようじタイムが終わり帰ろうとすると、皆プラスチックの容器に、アシュやナンを入れ始めました。キルギスでは、昔から食べ物を大事にする文化があり、外食で食べ残したご飯はこのように皆で持ち帰ることが多いそうです。特に、パンはキルギスでは神様のように大事な存在らしく、誰かとごはんに行くと、パンは必ず持って帰っていました。
食料廃棄率が高めの日本では、食べ残ったご飯を持って帰れない場所がほとんどなので、日本との違いを感じました。日本では衛生面を気にしすぎてしまうところがあると思います。

そんなこんなで、キルギスに来てからさっそく、キルギスの文化も知ることができ、やさしくて元気な生徒たちや同じ先生の方と出会えて、豪華なご飯まで用意して頂けて本当に心があたたまりました。
キルギスのおもてなし精神は素晴らしいことを知った一日でした。

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