事件発生と、決意表明⑤

トライアルで、私の後釜としてフランス人の男の子が採用されたようで、
私が面倒を見ることになりました。
平日は私と彼、週末はそこにオーナーも加わる形で働きはじめ、数週間で事件が起こりました。

たまたまその日は週末で、オーナーと私が先に仕事に取り掛かりはじめた頃、誰かが叫びながらお店に入ってきました。
その声は明らかに異様で、声だけでやばい、と感じて私は体が硬直したのを覚えています。
オーナーが確かめに行くと、出勤予定の男の子でした。鼻血で顔が血だらけでした。
本人は興奮していて何を言ってるのか分からず、
とにかく彼を落ち着かせて、オーナーが連絡して警察が来ることになりました。
彼の話によると、お店に着くちょっと前、道路で数人に囲まれて、お金を請求された。しかし彼は英語が聞き取れなかったのかお金を持っていなかったのか、とにかく渡さなかったら、暴行されたので、走って逃げてきたということでした。
私はゾッとしました。彼と私は同じ道を歩いてお店に出勤していて、数分遅かったら私がその男たちと鉢合っていたかもしれなかったのです。
そしてその日がもし週末じゃなく、平日だったら、私と彼は母国語も違うし、お互いパニックに陥ったままだったと思います。

今まで何も考えずに歩いてきた道と暗闇がその日を境に恐怖に変わりました。

つづく。

#独立
#独立開業
#パン
#パン屋
#パン屋開業
#サワードゥ
#Sourdough
#自家製酵母
#自家製酵母パン
#ワーホリ
#オーストラリア
#メルボルン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?